札幌市が制作、配布している「さっぽろ観光マップ」には、清田区はありません。清田区があるはずの場所には定山渓温泉と小金湯温泉の拡大地図が描かれ、清田区はその下に隠れてしまっているのです。
「さっぽろ観光マップ」は、札幌市内の観光スポットを紹介した記事と「広域マップ&交通案内」などからなっています。日本語版だけでなく英語や中国語などの外国版もあり、広く札幌市内で無料配布されています。
「広域マップ&交通案内」の地図は、ほぼ札幌全市の地図が描かれていますが、札幌市の南東部方面(地図の右下)は、札幌ドームまでの記載で終わっています。
その先、本来は清田区が描かれているはずのところには、定山渓温泉と小金湯温泉の拡大地図が描かれていて、清田区はその下敷きになって、まったく記載がありません。
定山渓温泉と小金湯温泉は、札幌の有名な温泉地ですから、当然、このマップに拡大地図があっていいと思います。しかし、何も清田区を踏みつけるような形で描かなくてもいいのではないでしょうか。このマップは、ほかにいくらでも定山渓温泉と小金湯温泉の拡大地図を記載できるスペースはあるのですから。
確かに、清田区は観光スポットが多くあるわけではありません。でも、平岡公園の梅林は1200本の梅の木があり、北海道有数の梅の花見スポットです。平岡樹芸センターは秋のモミジ並木がみごとで、いずれもシーズンには多くの観光客でにぎわいます。近年は外国人観光客も来るようになりました。
白旗山エリアは四季を通じて、手軽に自然体験ができる場として市民に親しまれています。真栄、有明地区には、釣り堀が3軒あり、札幌や近郊からはもちろん、道外からも観光客が来ています。
清田区では、地域の魅力づくりに多くの方が頑張っています。そうした人たちの気持ちを踏みつけないでほしいと思います。
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