札幌市清田区在住の落語家、桂三段さんの北海道胆振東部地震被災者支援チャリティー落語会が6月27日(木)、清田区民センター(清田区清田1条2丁目)で開催されました。145人が詰めかけ会場はびっしり満席。10万2906円もの募金が集まりました。
桂三段さんは昨年9月6日の北海道胆振東部地震を体験し、改めて地震の怖さを感じるとともに、清田区里塚の被災地を見て心を痛めたそうです。
何か自分にできることはないかと考え、企画したのが「札幌各区でのチャリティー落語会」でした。5月から開始し、これまで北区、厚別区、西区、南区などで開催し、清田区は5番目の開催でした。
清田区のチャリティー落語会は、桂三段さんが企画し、今年2月に発足した「桂三段さんを応援する清田の会」(丹野勝会長)と清田区民センターの共催で実現しました。
主催者は「50人くらい」と来場者数を予想していましたが、ふたを開けたら予想を100人近くも上回る145人が来場。スタッフが、予備のイスを慌てて出してなんとか間に合わせましたが、会場はびっしり満員、すし詰め状態となりました。

募金箱に義援金を入れる来場者
桂三段さんは、いつものように軽い漫談で会場から軽妙に笑いを取り、続けて三段さん創作の落語「いいんでないかい!北海道弁」を披露しました。休憩の後は、古典落語「お菊の皿」という怪談話の落語でまた会場の笑いを誘っていました。
チャリティー落語会ということで、会場には募金箱を設置。落語2席の後、さっそく集まった義援金の金額を数えたところ、10万2906円も集まりました。白い大きな紙に書いて発表すると、大きな拍手が起こりました。
このお金は、桂三段さんとこの日会場に来た人たちの心のこもったお金です。集まった義援金は、清田区を通じて全額そっくり札幌市に納められ、清田区はじめ札幌市内の地震被災者のために使われます。
金額を集計している間、桂三段さんと観客との間で、ちょっとした質疑応答がありました。桂三段さんが落語家を志したいきさつや、江戸落語と上方落語の落語の違いなど、おもしろい話が聞けて、これも大うけでした。
桂三段さんは帯広出身。専門学校を出て札幌で歯科技工士になりましたが、芸人を志して上京。2005年に桂三枝(現桂文枝)師匠に弟子入りし、三枝師匠のテレビ番組「新婚さんいらっしゃい」の前説(本番前の盛り上げ役)などをしながら修業し、2015年4月から札幌に居を移し、北海道を拠点に活動しています。

主催者挨拶をする「桂三段さんを応援する清田の会」の丹野勝会長
チャリティー落語会を主催した「桂三段さんを応援する清田の会」は、清田区に居を構え頑張る桂三段さんを地元から応援しようと発足したファンクラブです。現在、会員は30人ほどいます。この日のチャリティー落語会の会場でさらに十数人が新たに加入しました。
応援する清田の会では、今後も桂三段さんの落語会や交流会などを企画、開催していきます。会員には会報をお届けするほか、落語会などの割引特典などを予定しています。応援する清田の会の連絡先は次の通りです。
落合 TEL 090-4875-4230
川島 TEL 090-3116-6138
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