清田区役所近くに11月27日にオープンした「きのとやファーム店」(札幌市清田区清田1条4丁目)。連日、大勢の客が訪れ、早くも清田区の人気スポットになっています。

 きのとやファーム店はカフェを併設し、おしゃれで居心地の良いお店です。店舗棟に加えて渡り廊下でつながったミルクプラントを併設、「農」というテーマを前面に打ち出した斬新なお店でもあります。

 店舗では、ケーキや焼き菓子、人気商品「北海ミルククッキー札幌農学校」などの販売のほか、洋菓子店では珍しい生卵や牛乳、飲むヨーグルトなども販売しています。

 きのとやは、日高町で酪農牧場、新冠町で平飼いの養鶏農場の経営を始めています。酪農牧場は30ヘクタールの広さに70頭の乳用牛を放牧しているそうです。養鶏農場では、平飼いの鶏4500羽を飼育しているそうです。

 これらの直営農場から毎日、新鮮な生乳と卵をトラックで清田の「きのとやファーム店」ミルクプラントに運び、殺菌処理して牛乳を生産するほか、卵の洗浄、箱詰めなどを行っています。

たまごかけごはん

 これらの牛乳や卵は、店舗内の工房でケーキやお菓子作り使うほか、生卵、牛乳などとして直売も行っているのです。これは清田の「ファーム店」限定販売だそうです。ちなみに生卵は8個345円(税込み)です。

 「ファーム店」限定商品は、お菓子にもあります。たまごのオムレット(税込み324円)、放牧牛乳のプレミアザクザク(税込み270円)、たまごのプリン(税込み378円)などです。

 販売コーナーの隣に行くと、36席のカフェがあります。カフェとミルクプラントの間に中庭があり、大きなガラス窓越しに中庭の緑を眺めながら、ケーキやドリンクを楽しめます。

 洋菓子店として変わっているのは、直営農場の卵を使った「たまごかけごはん」「オムライス」といったメニューがあることです。これも「ファーム店」ならではメニューのようです。

 洋菓子の「きのとや」(白石本店)は、独立した路面店として白石本店と琴似店の2店を構え、さらに札幌市内の百貨店、商業施設、新千歳空港などに8店を展開してきました。

 清田のファーム店は、路面店としては3店目で、しかも琴似店の開店以来22年ぶりの新規独立店舗となるそうです。

卵と生乳を毎日、直営農場から専用トラックで搬送

 清田区では2013年、清田区内の菓子店と清田区で「きよたでお菓子を食べよう!キャンペーン委員会」(現在は「きよたスイーツ推進協議会」に改称)をつくり、きよたスイーツのブランド化と清田の魅力発信に努めています。

 また、地元農業の振興を図ろうと、毎年、きよたマルシェを開催するなど、「農」と「食」の健康的な清田区イメージも打ち出しています。

 きのとやファーム店は、清田区のイメージにもぴったりで、地域からも期待が集まっています。

<お店情報>
■場所 札幌市清田区清田1条4丁目4-25(清田消防署向かい)
■電話 011-889-6161
■営業時間 10時~20時
■定休 火曜日(2019年の12月24日と31日は通常営業)
■カフェの席数 36席
■駐車場 31台分
<地図>

北海道札幌市清田区清田1条4丁目4-25

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