清田区民シニアスクール卒業式が12月18日(水)、三里塚小学校(清田区里塚2条6丁目)で行われ、晴れて16名のシニアの方が卒業しました。
生涯学習の高齢者教室は札幌市内各区で実施していますが、小学校の教室を会場に、児童との交流もふんだんにあるシニアスクールは清田区だけの独自の取り組みです。対象は60歳以上の清田区民です。
清田区が主催し、里塚・美しが丘地区センターの指定管理者であるNPO法人ワーカーズコープが運営しています。
懐かしい小学校の教室で行うことに、シニアの皆さんには特別の感慨があるようです。
シニアスクールは平成18年度から実施しており、今年も第14期生16名のシニアの方が5月から12月まで毎週水曜日に三里塚小学校に通い、学びました。
家庭菜園体験、絵手紙、そば打ち体験、ガーデニング講座、科学教室、陶芸体験、クリスマス会や給食会などでの児童との交流など、さまざまなことを体験しました。
卒業式では、学校長の小角武嗣区長から一人ひとりに卒業証書が手渡され、「シニアスクールでの体験を地域で生かしていただき、生涯現役の楽しい日々と活躍を祈念します」と式辞を述べました。
卒業生代表の方が「児童との交流でたくさん元気をもらいました」と答辞を述べ、シニア生の声を紹介しました。皆さん、三里塚小児童との交流がよい思い出になったようです。

児童との給食交流会
「児童と紙ヒコーキを作る交流があり、私の作った紙ヒコーキがよく飛んだ。それを見て興味を持った児童たちと会話が弾んだ」
「給食会で、パック牛乳をうまく開けられなかった私を見て、児童が開けてくれた。子供の優しさを感じた」
「歌の交流で、私は若いころ踊ったマイムマイムをリクエストした。それに子供たちも参加して盛り上げてくれた。一緒に踊って、私もまだまだこれからだと思った」
「バスが混雑していたとき、児童が席を譲ってくれた」

クリスマス会
「休憩時間に児童たちが来訪してきた。私たちシニア生と一緒に休み時間を過ごしたいということだった。そこで練習している歌をみんなで一緒に歌った。楽しかった」
受講生は「シニアさん」の愛称で児童から親しまれているそうです。このシニアスクールは、シニアの皆さんに元気をもたらすとともに、児童たちの成長にも素晴らしいものがあるように思えますね。
卒業式では、最後に全員で「蛍の光」を合唱しました。
シニアスクールは来年2020年も5月から12月まで三里塚小学校で開講します。来年春に第15期受講生を募集します。
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