梅の花見のスポットとして人気の平岡公園(札幌市清田区)は、梅の花が開花する4月25日(土)から5月6日(水)まで、梅林を含む公園西地区全体を閉鎖し、立ち入り禁止にします。新型コロナウイルスの感染が札幌市内で拡大しているための措置です。

平岡公園立入制限区域

 閉鎖する区域は、1200本のウメの木がある梅林および木道がある湿地帯、芝生広場、梅林裏手の三里川沿いの緑地を含む西地区全体です。高速道路(道央自動車)を超えた野球場や多目的広場、公園管理事務所などがある地区は、封鎖をしません。

 厚別中央通りに面した第1駐車場と、梅林入口に近い第2駐車場も、期間中は閉鎖します。

 封鎖の方法は、ゲートを閉め、警備員を配置して混乱を防止するとのことです。

 札幌市は3月27日、平岡公園のウメの花見について、「レジャーシート等を敷いて飲食を伴う宴会の自粛」を求め、臨時売店では食べ物の販売を中止すると発表しました。この時点では、売店を出店し、飲み物や梅ソフトクリーム、土産物等の販売は予定していました。

 ところが、新型コロナウイルスの感染拡大により、4月9日には開花期間中の「梅まつり」を中止し、売店の出店も取りやめを決めました。この時点ではなお、「散策しながら花見を楽しんで」と呼び掛けていました。

 しかし、4月12日の「北海道・札幌市緊急共同宣言」を受けて、4月16日、札幌市はついに花見期間中の梅林地区の閉鎖を決定するに至りました。

 平岡公園管理事務所は4月9日、今年の開花予想日を4月24日(4月30日)と発表し、さらに4月16日と4月23日にも開花予想を発表するとしていましたが、梅林閉鎖措置により、梅の開花予想も中止にしました。

 平岡公園梅林には紅梅と白梅合わせて約1200本のウメの木があり、毎年4月下旬から5月中旬にかけて11万人~15万人の人出があります。梅の見ごろは、開花から5日後くらいからと言われており、今年は大型連休と花の見ごろが重なる絶好のタイミングでしたが、残念ながら花見はできません。

 梅は寒地では育て方が大変難しいそうですが、平岡公園では公園職員らの努力と頑張りで毎年、美しい梅の花を咲かせています。今年も1年かけて十分、準備をしてきたと思われますので、開花直前での閉鎖は本当に残念です。

 閉鎖期間は、今後の状況次第で延長もあり得るそうです。閉鎖の区域は、こちらからご覧ください。

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