江別市の遊歩道「四季のみち」を歩いていて、どこか札幌市清田区の「真栄春通り公園」に雰囲気が似ているなあと思いました。同じような彫刻が2つもあるうえ、遊歩道や木々の植栽など公園の雰囲気もどこか似た感じがするのです。不思議な感じがします。

「四季のみち」のサックスおじさん

 四季のみち(江別市牧場町、若草町、一番町)には、4つの野外彫刻があります。

「真栄春通り公園」のサックスおじさん

 中でも、遊歩道の途中にサックスを吹くおじさんの像は目を引きます。この野外彫刻は彫刻家黒川晃彦氏の「ワンモア・タイム」という作品です。1993年の制作だそうです。

 これとそっくりな像が、清田区真栄4条2丁目の真栄春通り公園にあります。やはり、サックスを吹くおじさんの像で、黒川氏の作品です。こちらは「切り株に座って」という作品で、1989年の制作だそうです。

 黒川氏の作品群は、楽器を吹く野外彫刻が特徴のようで、その数は全国各地に多数あるそうです。

「四季のみち」にある「春風の道」

 もう一つ、江別市の四季のみちには、彫刻家國松明日香氏の「春風の道」という作品もあります。1993年制作の作品です。

真栄春通り公園にある「風の路」

 これとそっくりな作品が、真栄春通り公園にもあります。こちらは「風の路」という國松氏の作品で、1989年の制作です。二つとも、似たような作品となっています。

 真栄春通り公園は、「しんえい四季のまち」という200戸ほどの住宅団地の中にある、こじんまりとした公園です。ただし、春通り公園、夏通り緑地、秋通り公園と連なった形になっています。

江別市の四季のみち

 江別市の四季のみちも「春のゾーン」「夏のゾーン」「秋のゾーン」「冬のゾーン」に分けられた緑道で、コンセプトが似ています。

 遊歩道も、ともに緩やかな円形を描くなど、どこか似た雰囲気です。

真栄春通り公園

 名前も、「四季のみち」と「四季のまち」。そっくりですね。

 これは、おそらく二つの公園の設計者か関係者が、同じだったのかもしれません。勝手な想像ですが。

 いずれにせよ、四季のみちも真栄春通り公園もすばらしい公園緑地であることに変わりはありません。「四季のみち」は2016年度の江別市都市景観賞を受賞しており、真栄春通り公園を含む「しんえい四季のまち」も1991年度の札幌市都市景観賞を受賞しています。

 四季のみちは、おしゃれな複合書店として2018年にオープンした江別蔦屋書店のすぐ裏に隣接する全長1700メートルの緑道です。1991年(平成3年)まであった北電江別火力発電所に石炭を輸送した鉄道線路跡を整備したものです。

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