江別市にある「四季のみち」(江別市牧場町、若草町、一番町)という遊歩道を歩いてきました。かつて北電江別火力発電所に石炭を運んだ鉄道跡を緑道にしたもので、2018年にオープンした江別蔦屋書店のすぐ裏側に遊歩道は接しています。

江別蔦屋書店(右)に隣接する四季のみち

 地元の方には、よく知られた遊歩道かもしれませんが、札幌市民にはあまり知られていないかもしれません。江別蔦屋書店に行った折に、ぜひ四季のみちを歩いてみてはいかがでしょうか。

展示されているディーゼル機関車

 四季のみちは、JR函館本線江別駅から高砂駅方向に数百メートル行った所を起点に、ほくでん総合研究所前の終点まで全長1700メートルの帯状の遊歩道です。春、夏、秋、冬のゾーンに分けられ、それぞれ趣が若干異なる造りになっているようです。

 江別蔦屋書店のすぐ裏側が四季のみち(秋ゾーン)です。蔦屋書店の店内からも四季のみちの緑が目に飛び込んできます。

 この秋のゾーンには、かつて石炭を運んだディーゼル機関車と石炭貨車や、蒸気タービンなど発電所の設備が展示されており、この遊歩道がかつて石炭専用線の跡地であることをうかがわせます。

クルミの実

 JR函館本線方向に歩きます。やがて夏のゾーンに入り、遊歩道は鉄道の枕木を敷き詰めた道になり、周囲は木々に囲まれ、気持ちの良い遊歩道になります。クルミの実がなっていたり、赤とんぼが飛んでいたり、自然がいっぱいです。

サックスおじさんのオブジェ

 家族連れで散策する人や、ジョギングの人、犬の散歩の人、自転車の人などとすれ違いました。

 さらに、歩いて行くと、ちょっと広い公園のような風景になります。遊歩道は適度な曲線を描いているほか、途中、サックスおじさんのオブジェなどがあり、楽しみながら散策できます。

 国道12号線を渡り、春ゾーンに入って、JR函館本線近くの起点に到着します。

四季のみち案内図

 ここでUターンして、また歩きます。蔦屋書店裏を通り過ぎて、冬のゾーンに入り終点のほくでん総合研究所前まで歩いて、再び蔦屋書店裏まで戻ってきました。適度な距離で、緑に囲まれていて散策にはもってこいです。

 北電江別発電所は、1935年(昭和10年)に運用開始し、石炭を運ぶ専用鉄道線も敷設されました。専用線は、函館本線の江別駅と高砂駅の中間付近から分岐した引き込み線でした。

 発電所は1991年(平成3年)に閉鎖となり、専用線も廃止され、55年の歴史に幕を閉じました。

 この専用線跡を活用した四季のみちは、1992年に(平成4年)に誕生したそうです。 

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