北海道屈指のミズバショウ群落と言われるマクンベツ湿原(石狩市船場町)に4月16日(金)、行って来ました。石狩川最下流部の湿原に広がるミズバショウ群落。そのスケールの大きさに圧倒され、感動しました。

マクンベツ湿原のミズバショウ=2021年4月16日

 マクンベツ湿原は石狩川左岸に広がる約130ヘクタールの湿原で、そのうちミズバショウ群落が40ヘクタールもあるそうです。

 札幌方面から国道231号線を行き、石狩河口橋の手前を右折すると、道道508号線沿いに4つの駐車場が左手にあります。2番目の駐車場が、湿原の中を歩ける木道入り口に一番近くて便利です。湿原は札幌ベイゴルフ倶楽部の真向かいです。

 駐車場に車を停めて、土手(丘陵堤)を超えて100mほど歩くと、湿原の木道入り口です。木道に入ると、そこはもう1面がミズバショウの群生地です。

 この湿地はハンノキ林になっていて、その木々が水面に写り、きれいな水にミズバショウが咲く姿は絵のように美しいです。

 木道は幅1mで、長さが400mあり、一直線に伸びています。平成19年(2007年)に設けられたそうです。湿原内を歩ることができるのは、この木道だけです。

湿地内にあるヨシ原

 ミズバショウを眺めながら木道を歩いて行くと、やがてハンノキ林が途切れて、ヨシの群落(ヨシ原)に出ます。ここにはミズバショウはなく、いったんミズバショウ群落は途絶えます。

 でも、そのまま木道を進むと、今度はヤナギ林の湿原になり、再びミズバショウの群落が現れます。

木道の先端は石狩川の川岸

 さらに進むと、木道の先端に到着。石狩川の川岸に出ます。まじかに見る石狩川は、雪解けの時期のせいか、水量が多いように感じました。

左の湿地(林)沿いに延びる遊歩道

 マクンベツ湿原には、湿原内の木道のほか、湿原のハンノキ林沿いに(延長1.5㎞)が設けられています。この遊歩道からも、湿原内のミズバショウを、外から見る形ですが鑑賞することができます。遊歩道は丘陵堤とともに遥か彼方まで続いており、ミズバショウの群落のスケールの大きさが分かります。

 木道には、割と多くの人がミズバショウを見に来ていましたが、遊歩道を歩いて見る人はほとんどいませんでした。規模が大きすぎるのです。密になることもありません。

 マクンベツ湿原のミズバショウ群落は、スケールが大きく野性味があり、北の大地の息吹を感じさせてくれます。

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