ミズバショウ咲く星置緑地=2021年4月15日

 ミズバショウの群生地として有名な星置緑地(札幌市手稲区星置1条5丁目)に4月15日(木)行って来ました。多くの人がミズバショウ鑑賞に来ていました。

 住宅街にある湿地林で、大きさは120m×90mほどの小さな緑地です。トドマツやヤチダモなどを主とする樹林地内の湿地にミズバショウが自生しています。

 湿地内の水は手稲山からの地下水なのでしょうか、とても澄んできれいな水です。こうした環境にミズバショウはとてもよく似合います。ミズバショウの湿地の中にカモのつがいが1組いました。

 緑地内は木道が整備されていて、間近にミズバショウなどを鑑賞できます。

 ミズバショウは、白い所が花びらだと思われがちですが、これは仏炎苞(ぶつえんほう)といって葉が変形したものです。この苞の中に、黄色い花が顔をのぞかせています。

 星置緑地に来て、気になることがありました。ここのミズバショウは、少しこの仏炎苞が小ぶりのような印象を受けたのです。そして、ミズバショウ自体の数も少ない感じがしました。時期が悪かったのかもしれませんが。

星置緑地入り口

 星置緑地の案内板には「札幌市内においてミズバショウの群生する場所は他に残っておらず、貴重な自然が残っている」とありますが、少なくとも今年見た中では、青葉中央公園(札幌市厚別区青葉町5丁目)のミズバショウの群生の方が、インパクトがあるように感じられました。

繁茂するバイケイソウ

 星置緑地は初めて来たので、例年、どんな感じなのか分かりませんが、緑地内にはバイケイソウという大きな葉の植物が大量に繁茂して、バイケイソウだらけになっている所もあります。バイケイソウにミズバショウが押しやられている感じ。もう少しバイケイソウには遠慮してもらえませんかね。

 星置緑地の近所に住んでいるという方から「今年は湿地の中の水がとても少ないんですよ」と声を掛けられました。何か異変でも起きているのでしょうか。

 ちなみに、バイケイソウは毒草で、厚生労働省のホームページには、食べると「嘔吐、下痢、手足のしびれ、めまいなどの症状が現れ、死亡することもあります」と書いてあります。

エゾノリュウキンカの黄色い花

 星置緑地には、この時期、ミズバショウのほかにも、エゾノリュウキンカの黄色い花やキクザキイチゲの白い花、薄い紫色の花が咲いていました。ミズバショウほど目立ちはしないけれど、可憐に春の訪れを告げてくれる花です。

キクザキイチゲ

 星置緑地はJR星置駅から約500m、函館本線にそって徒歩7分で着きます。

 駐車場はありませんが、路上駐車も邪魔にならなければできそうです。

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