清田区のまちづくり団体「きよたまちづくり区民会議」(議長:平目伸二里塚美しが丘地区町内会連合会会長)は4月21日(木)、「清田区民センターの清田区役所周辺への早期移転」など、地域交流拠点清田の整備に係る要望を札幌市役所に行いました。

札幌市に要望する「きよたまちづくり区民会議」の代表(右側)=清田区役所提供

 きよたまちづくり区民会議は、清田区内の町内会連合会会長や各界の代表者らで構成。事務局は清田区役所地域振興課。これまで、区役所前の市民交流広場で「きよたマルシェ」や「きよフェス」など、地域を盛り上げる活動を清田区役所とともに行ってきました。

 要望には、きよたまちづくり区民会議の平目議長と林進一幹事長(北野地区町内会連合会副会長)の2人が参加。市側は吉岡力副市長が対応し、「要望に沿って検討したい」と応じたといいます。

 要望書の全文は以下の通りです。

**************

令和4年4月21日

札幌市長 秋元克広様

きよたまちづくり区民会議
議長 平目伸二

 当会議は、平成20年の設立以来、清田ならではのまちづくりを進めていくことを目的として活動しておりますが、中でも地域交流拠点清田、特に清田区役所周辺につきましては、地域の豊かな生活を支える中心的な役割を担う拠点となるよう、きよたマルシェやきよフェスの開催など、ソフト面による活性化策を進めてまいりました。

 しかしながら、依然として商業施設や公共施設など、いわゆるハード面における機能集積が進んでおらず、賑わいに乏しい拠点と言わざるを得ない状況です。

 そこで、このような状況を打開するべく、昨今のまちづくり活動の諸情勢を踏まえつつ、下記の通り要望いたしますので、特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます。

1 清田区民センターの清田区役所周辺への早期移転
 清田区民センターは、最寄りのバス停まで約400mあり交通利便性に大きな課題を抱えております。加えて、区役所から約1㎞離れていることが、区役所周辺の交流人口を削ぐ要因ともなっており、これまで、地域交流拠点清田に商業施設などの機能集積が進まなかったことにもつながっていると考えております。そこで、これらの課題を解決していくためにも、次期「札幌市アクションプラン」に位置付けるなど、区民センターの早期移転を目指していただくことを要望いたします。

2 市民交流広場の再整備による機能拡充
 区役所に隣接する市民交流広場については、区民センターが移転することを想定した一体的な再整備を行うことによって、両施設の連携した活用が可能となり、常日頃から区民が集い、交流が生まれる魅力的なものへとなるよう、機能拡充していただくことを要望いたします。

3 区内主要施設間のアクセスなど公共交通機関の利便性向上の実現
 清田区のバス路線は、他区に比べ商業施設や公共施設をつなぐ公共交通として十分ではないなど、区内移動に伴う利便性が高いとは言えません。
昨年策定された「地域交流拠点清田の拠点機能向上に向けた官民連携によるまちづくりの基本的な考え方」で図ることとしている移動手段の充実をはじめ、地域の足を確保するため、より良い公共交通ネットワークを構築するなど、公共交通機関の利便性向上を実現していただくことを要望いたします。

 以上の要望は、昨年実施された「基本的な考えか方」に係るパブリックコメント、「きよた暮らしラボ」に係るアンケートやワークショップ等においても、最も重要な事項として、区民の中から挙がってきているものでありますが、加えて「あしりべつ郷土館」を含めた移転後の現区民センターの後活用や、再生について私たちの意見もお聴き取りのうえ、協議・検討を重ね、その意向を尊重していただくよう切にお願い申し上げるものです。

[広告]