札幌市は毎日、「新型コロナウイルス感染症の市内発生状況」をホームページで発表しています。しかし、7月18日(月)、19日(火)と、不思議な発表がなされています。

 7月19日(火)の「新型コロナウイルス感染症の市内発生状況」によると、新規検査数469人に対して、陽性者数は、検査数よりも多い546人。こんなことってあるのでしょうか。

 市のホームページに説明がないので、どうしてこういう数字になっているのか、全く理解できません。コロナが再び再拡大している折でもあり、不安になります。

 この不可解な発表は前日の7月18日(月)もありました。7月18日は、新規検査数654人に対して陽性者数は783人。やはり、検査数よりも陽性者数の方が多いという発表です。

 18日、19日とも、陽性率の発表はありませんでした(算出できなかった、という方が正しいでしょう)。

 ただし、7月18日の発表には「連休などで検査の集計がそろわず、陽性率の算出はできません」という説明が付いていました。何を言っているのか、よくわからない説明ですが。19日の発表には、それすらなくなりました。

 7月17日(日)以前は、検査数の方が陽性者数よりも常に多い数字でした。当たり前です。ふつうは、そうなります。そして、陽性率も同時に発表していました。

 例えば、7月17日(日)の発表では、「新規検査数1769人、感染者973人、陽性率55%」でした。陽性率55%は、その日発表した感染者数973人を新規検査数1769人で単純に割った数字です。

 7月18日、19日のような発表があると、これまで札幌市が発表してきた陽性率の信用性も怪しくなります。従来通りのやり方で計算すると、7月19日の札幌市の陽性率は、116%になってしまいます。ありえないことです。

 陽性率は重要な指標です。何か、理由があるなら、市民に分かるようにホームページに記載してほしいものです。

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