北海道の最高峰、大雪山旭岳(2291m)の「姿見の池散策路」(標高1600m)を歩いてきました。雲一つない青空の下、旭岳の雄大な姿を目の前に見ながらの散策は気分爽快でした(2022年9月22日)。

旭岳の雄姿を見ながら散策する
札幌から車で行きました。高速道路に乗り、旭川鷹栖インターで降り、旭川の街を突き抜けて一路、東川町の旭岳ロープウェイへ。途中、2回ほど短い休憩をしましたが、3時間半でロープウェイ乗り場に到着しました。ここは標高1100mだそうです。
駐車場は満車でしたが、15分ほど待ったら止めることができました。料金は500円。
ロープウェイは10分ほどで標高1600mの姿見駅に到着です。料金は往復3200円。途中、ゴンドラからは眼下に木々の紅葉が眺められます。

散策路周辺はすっかり秋景色でした
姿見駅では、姿見の池散策路に行く人を対象に、ガイドによる「3分間レクチャー」がありました。見どころや注意点などを簡潔に教えてもらい、ありがたかったです。

旭岳と姿見の池
姿見駅を出ると、目の前に旭岳の壮大なスケールの絶景が目に飛び込んできました。素晴らしい眺めです。この駅を出発点に1周1.7㎞の散策路があり、今回はここを散策しました。

第5展望台から姿見の池を望む
この散策路は標高1600m~1670mにあり、森林限界(標高1500m)を超えているので、周囲に高い木はほとんどありません。夏にはチングルマなどの高山植物が咲き誇るお花畑になるそうですが、今はすっかり紅葉し、秋の景色になっています。
散策路は、時計回り、反時計回り、どちらから歩いてもいいそうなので、反時計回りで一路、700m先の姿見の池を目指しました。

姿見の池の脇を歩いて噴気孔のすぐそばまで行く

岩や石がごろごろある散策路
散策路は整備されているとはいえ、岩や石がごろごろしています。途中、かなりの急坂もありますが、小さなお子さんや高齢者の姿もありました。皆さん、壮大な景色を楽しんでいましたね。
姿見の池には展望台があり、旭岳を背に姿見の池が眼前に現れます。かつての噴火口の跡に水がたまった池です。この付近は標高1670mで、散策路では最も高い位置になります。

右が鏡池、左がすり鉢池。2つ合わせて夫婦池
ここから先は旭岳登山道になっていて、旭岳山頂へは2時間ほどで行けるそうです。ただし、登山の経験や装備が必要だとのことです。
登山はしないので、姿見の池から反対側の散策路を歩いて、1㎞先の姿見駅を目指します。
姿見の池のすぐ横には、いくつもの噴気孔があり、白い水蒸気が勢いよく出ています。すぐ近くまで行ってみました。噴気孔がある所は、地獄谷と呼ばれています。

多くの人が散策路を歩いていました
旭岳は活火山です。旭岳は山頂が2つに分かれたような形に見えますが、以前は富士山のような形で今より高い位置に山頂があったそうです。約2800年前に爆発があり、山頂が崩れて今の形になったと、散策路脇の案内板に書いてありました。崩れた後の爆発火口が地獄谷というわけです。
しばらくなだらかな下りの散策路を歩きます。目の前は見渡す限りのパノラマ絶景で、遠くの山並みもくっきりとよく見えます。

第1展望台から見た旭岳
やがて急坂になり、足を取られないよう気を付けながら降りていくと、右側に鏡池、左側にすり鉢池という二つの池が見えました。2つ合わせて夫婦池というそうです。
これらを含めて、旭岳にはたくさんの池があります。いずれも火口跡に水が溜まって出来た池だそうです。第3展望台を過ぎると、満月沼というまんまるの池もありました。

旭岳ロープウェイ姿見駅。眼下の遠方に忠別湖が見える
第1展望台で最後の一休みをして、ロープウェイの姿見駅に戻ってきました。ゆっくり景色を楽しみながら歩いて、1周1時間50分かかりました。
服装は長そでシャツにウインドブレーカーを着ただけですが、寒くはなく、むしろ汗ばむくらいでした。半袖の人もいたくらいです。
姿見散策路は、気軽に大雪山の自然を楽しめるコースです。

旭岳ロープウェイ
ロープウェイで山麓駅に降り、隣接する旭岳ビジターセンターに立ち寄りました。展示資料やビデオで旭岳のことをさらに知ることができて、感動を深めることができました。
帰りは、東川町の道の駅「ひがしかわ・道草館」に立ち寄り、東川町の新米を購入して札幌まで戻りました。
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