アイヌ関連施設が集積する平取町の二風谷コタンに行ってきました(2022年10月9日)。コタン奥の「にぶたに湖」沿いに遊歩道が整備されていたので、ちょっと歩いてみました。美しいシラカバ並木がありました。

二風谷コタン遊歩道の白樺並木

二風谷コタンのチセ

 二風谷コタンは、沙流川流域に息づくアイヌ文化を継承する場所です。

平取町立二風谷アイヌ文化博物館

 アイヌの伝統的な家屋チセをいくつも復元展示しているほか、平取町立二風谷アイヌ文化博物館や萱野茂二風谷アイヌ資料館などアイヌ民族の伝統的な文化や暮らしが学べる施設があります。

 白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)もいいですが、平取町二風谷コタンもなかなか見ごたえがあります。

二風谷コタン遊歩道

 一通り施設を見学した後、「にぶたに湖」沿いの遊歩道を歩いてみました。博物館などの施設には観光客の姿がありましたが、遊歩道まで来る人はあまりいないようです。

 落ち葉を踏みしめ、静かに秋を感じながら歩きました。

 途中、見事なシラカバ並木に出会いました。ドラマや映画のロケができそうな素敵なシラカバ並木の遊歩道です。

遊歩道脇に建つ、歴史上の人物の記念碑

 遊歩道のところどころに、イギリスの女性旅行家イザベラ・バードら平取町ゆかりの歴史上の人物の記念碑が建っていました。それらを読みながら歩くのも楽しいものでした。

 二風谷コタンの近くに「旧マンロー邸」という洋館の建物があります。

旧マンロー邸

 これは考古学・人類学者だったイギリス人マンロー博士がアイヌ研究と地域住民への医療活動に取り組んだ住宅兼診療所の建物でした。現在は北海道大学文学部二風谷研究室として活用されています。

 残念ながら遊歩道からは行けず、いったん国道に出てから向かいました。

二風谷ダムとにぶたに湖

 「にぶたに湖」は1998年、沙流川をせき止めて造成した二風谷ダムにより誕生したダム湖です。このダムは、アイヌ民族の聖地・二風谷を水没させることになることから、強い反対運動がありました。

 二風谷ダムの近くにも行ってみました。今は水鳥たちが羽を休める静かなたたずまいでしたが、このダム誕生の過程にもかつて様々なドラマがあったようです。

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