日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」のすぐ隣にある北広島レクリエーションの森(通称:レクの森)に行ってきました(2023年6月8日)。
一歩、中に入ると、そこはうっそうとした森で、野趣あふれる自然がいっぱいの世界。人工的なエスコン北海道とはまるで別世界でした。
レクの森には未舗装の駐車場(30台くらいのスペース)があり、そこに車を停め、森の散策を始めました。蜂などもいるようなので、虫よけスプレーは欠かせません。
初夏の森は爽やかで、エゾハルゼミの大合唱でした。やがて少し開けた感じの「中心広場」という森に着きました。あずまややトイレなどがあり、ここから四方に散策路が伸びています。
森の中の散策路を歩いていると、道端に野の花たちが可憐に咲いています。
この時期、オククルマムグラ、マイズルソウ、ヒメヘビイチゴ、チシマアザミ、オオダイコン、ツルアジサイ、マムシグサ、そして鮮やかな赤色のクリンソウが咲いていました。
森の散策路の突き当りに「展望台」という施設がありました。しかし、うっそうとした木々に囲まれていて、展望できる状況ではありません。以前は何か展望できたのかなぁ。
この展望台がある場所の先は、国の特別天然記念物「野幌原始林」の道に続いています。野幌原始林は、都市部に近い場所にある原生林として貴重な存在で、立ち入ることはできません。
でも、北広島レクの森は、野幌原始林(39.7ヘクタール)に隣接しており、原始林の雰囲気を楽しむことができる森です。
レクの森には、修景池があります。赤いクリンソウが咲いていたのは、この池のほとりの木道の脇です。
その池の奥には「冒険の森」というアスレチックコースがありますが、立ち入り禁止になっています。老朽化して危険になっているようです。
24種類の木製アスレチックがあり、以前は子どもたちでにぎわった人気の施設、森の中心施設だったそうです。
北広島レクの森は、北広島市が国有林の一部を林野庁から借り受け昭和55年(1980年)から整備を開始。うっそうとした樹林や深い谷などの自然の姿を活かして整備し、昭和56年(1981年)から利用開始となりました。
ところが、深い谷に行く散策路は通行止めになっていて、谷には降りて行けませんでした。老朽化して木柵などが朽ちており、危険と判断されたようです。他にも通行止めの散策路があり、ちょっと残念でした。
北広島市は、すぐ隣のエスコン北海道(ボールパーク)関係の道路整備や上下水道整備に巨額のお金をかけてしまったので、北広島レクの森の散策路やアスレチックコースの修理にお金が回らないのかもしれません。
もっとも、林間学園広場と呼ばれる芝生広場はきれいに管理されていましたし、研修棟や炊事場などもあります。そして、手軽に自然体験ができる素晴らしい森です。お金も1円もかかりません。
レクの森を散策していると、ノルディック・ウオーキングの集団に出会ったり、野の花探しの女性グループや、一人で散策に来ている人、虫取り網を持った親子に出会ったりしました。結構、この森は憩いの場として利用されているようです。
野の花を探しながら1時間半、レクの森を散策しました。森を出ると、すぐ目の前はエスコン北海道。対照的な光景です。
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