北海道百年記念塔の本日の姿です(2023年6月7日)。悲しい姿になりました。

上半分がなくなった北海道百年記念塔=2023年6月7日

 北海道百年記念塔(札幌市厚別区、野幌森林公園)は昭和45年(1970年)、北海道庁が建てました。開拓と北海道の発展に尽くした先人たちの労苦に感謝し、未来の北海道の発展を誓うモニュメントです。

 しかし、道は「老朽化して危険だ」との理由で、反対や惜しむ声が多くある中で、今年1月23日から解体工事を始めました。そして、現在、写真のような姿になりました。

 北海道庁が、自ら北海道の歴史を破壊するバカげたことをやっているようで、残念でなりません。

 建築の専門家の中には、「まだ危険はない」との声も聞かれる中での北海道庁による「強行解体」。解体に当たって、北海道知事からも道庁のお役人からも、道民へのメッセージがありません。だんまりしたまま解体工事を続けています。異常です。

もうこの姿はありません=2023年1月23日

   百年記念塔を校歌に入れた小中高校が16校あります。清田区でも北野小、清田南小、真栄中の3校が百年記念塔を校歌に取り入れています。

 北野小の校歌は「はるかに望む 開拓の/記念の塔に 日は昇る」、清田南小は「朝霞にけむる 石狩野/はるかに 百年記念の塔/清田のあゆみ そのままに/父祖の労苦を しのび立つ」、真栄中は「原始林 望む彼方に/百年の歴史は栄えて/塔はるか夢をかたるよ」といった具合です。子供たちの心も傷つけるのではないですか。

 北海道のために苦労した先人たちへの敬意なくして、地域の未来はあるのでしょうか。

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