平岡公園(札幌市清田区)を夏の花を探しながら散策しました(2023年7月14日)。オオウバユリが群生しているところがあり、見応えがありました。

オオウバユリの群生=2023年7月14日、平岡公園

オオウバユリの花

 オオウバユリは、夏の湿った林の中で、ひときわ大きく茎を伸ばしている植物で、花も優雅な形をしています。北海道から本州の中部地方まで広く分布しているそうで、札幌や周辺の林でも、この時期よく見かけます。

オカトラノオ

 なかでも、平岡公園のオオウバユリの群生は、なかなか見事です。周囲の住宅街からちょっと平岡公園に入るだけで、このような群生が見られるのは、いいですね。

クサフジ

 今回は、湿地とその周辺を主に歩きましたが、ノリウツギ、オカトラノオ、クサフジなどが咲いていました。

ノリウツギ(サビタ)

 ノリウツギは、北海道では「サビタの花」とも言います。「挽歌」で知られる原田康子さんの小説「サビタの記憶」(昭和29年)で有名になったそうです。

 昭和30年(1955年)には、伊藤久男さんが歌った抒情歌謡「サビタの花」がリリースされました。

 人口湿地では、クサレダマ、ヒツジグサ、エゾミソハギ、ドクゼリの花が咲いていました。

 人口湿地は、かつて石狩平野に数多く存在した湿地の再現を目指して平成14年(2002年)に開園しました。市民ボランティア「平岡どんぐりの森」と札幌市、公園管理事務所などが協働で維持管理し、多様な動植物が見られます。

エゾミソハギ

クサレダマ

ヒツジグサは、スイレン科スイレン属の水草です。人口湿地の池に咲いていました。

ヒツジグサ

ドクゼリ

エゾニワトコの実

 ドクゼリは水辺に自生し、白いかわいらしい花を咲かせますが、ドクウツギ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物の一つだそうです。セリに似ているけど、毒があるのでドクゼリというそうです。

巣穴から顔を出す2匹のエゾモモンガ=2023年7月14日、平岡公園

 園内を歩いていたら、エゾニワトコの赤い実がありました。エゾニワトコは北海道の低地に広く分布する落葉低木ですが、早くも赤い実を付けていました。

 そして、この日はエゾモモンガにも偶然、遭遇しました。

 

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