清田区の厚別神社(あしりべつ神社)=平岡2条1丁目=の例大祭が9月11日(月)、12日(火)に行われました。

神輿の宮入り=2023年9月12日、厚別神社

すごい人出

 時折、小雨がぱらつくあいにくの天気でしたが、境内は露店が並び、子どもや若者がどっと繰り出し、大にぎわい。神輿渡御や演芸ショーも行われ、盛り上がったお祭りとなりました。

 11日は宵宮祭。45店の露店が境内いっぱいに出店。ただし、コロナの感染防止のためでしょうか、飲んだり食べたりする居酒屋のような出店は今年もありませんでした。

今年は演芸ショーが復活

 昨年まで3年間なかった境内の特設ステージでの演芸ショーが今年は4年ぶりに復活しました。

演芸ショーを楽しむ地域の人たち

 11日は歌手の城山さとみさんと島あきのさんが出演。12日は実力派ユニット「スース―ブーン」、コンテンポラリーバンドの「Sio Unit」、歌手の三木ゆかりさんがステージを務め、お祭りの夜をにぎやかに盛り上げてくれました。

楽しい夜店

 12日の例大祭では、神輿渡御が行われました。午前、土砂降りの大雨に見舞われ出発が心配されましたが、その後、雨は止み、13時30分に神社を無事出発。神輿を台車に載せて「わっしょい、わっしょい」の掛け声で、引っ張りました。

神輿渡御

 今年は北野地区を渡御し、途中、DCMホーマック北野通店、北海道コカ・コーラボトリング、宮田屋珈琲本店裏の各スペースでは、神輿担ぎの保存会「あしりべつ桜友會」の皆さんが威勢よく神輿を実際に担ぎました。

神輿を担ぐ「あしりべつ桜友會」の皆さん=宮田屋珈琲駐車場

 神輿渡御はおよそ3時間かけて神社に戻りました。神輿が神社に戻ることを「宮入り」といい、神輿渡御の一番の見せ場です。露店が並ぶ境内を、神輿を担いで入って来て、多くの地域住民が見守る中、元気な掛け声とともに勇壮な「宮入り」が行われました。

 厚別神社の神輿は2008年に作られました。担ぎ手がいないため、毎年、台車に乗せて引っ張っていましたが、「神輿を担ごう」と2016年の例大祭で、当時30代の清田区民のグループが「宮入り」、「宮出し」の時に神輿を担ぎました。

これぞ一番の見せ場

 これがきっかけとなり2017年6月、厚別神社の神輿会「あしりべつ桜友會」が発足しました。

 ただ、今年は雨模様だったので、神輿は雨除けのシートがかぶせられていて、ちょっと残念でした。

 また、コロナ前まで毎年、境内の土俵で行われていた奉納子供相撲大会は、今年もコロナの感染防止のため中止でした。

 厚別神社のお祭りが終わると、清田区はいよいよ秋です。清田区が農村時代だった頃、厚別神社の秋祭りが終わると、農家は稲刈りなど秋の農作業に入ったといいます。この名残で、厚別神社の例大祭は毎年、9月11日と12日に固定されています。

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