高橋ファームと代表の高橋信一郎さん

 有明の高橋ファーム(高橋信一郎代表、札幌市清田区有明149番地)の直売所は、トウモロコシなどの野菜を販売するだけでなく、収穫物を自らスイーツに加工して販売する人気のお店です。

 直売所は、有明小学校の向かいにあります。

高橋ファーム直売所

トウモロコシ(ほしつぶコーン)

 高橋ファームは2016年7月、食品会社のサラリーマンだった高橋さんが、農業に魅力を感じて脱サラして始めました。現在、農地は2.7ヘクタール。ミニトマト、トウモロコシ、サツマイモを3本柱に、ズッキーニ、あまなが唐辛子、ナス、白菜など様々な野菜を栽培しています。

 トウモロコシは、「ほしつぶコーン」という甘いイエロー種で、夏に10万本収穫します。これが大人気で、直売所は行列ができ、テレビ局が取材に来るようになり、夏の風物詩のようになってきました。

つぼの中でつぼ焼き芋を焼く高橋さん

 高橋さんは今年4月、飲食店と菓子製造、漬物製造の許可を保健所から取り、直売所隣に加工調理施設を建設しました。飲食店はまだですが、直売所で本格的にスイーツ生産と販売を始めました。とうもろこしスムージーや、ポップコーンなどを生産、販売しています。

つぼの中で炭火で焼く独特の焼き方

 そして秋、これからの季節はサツマイモとサツマイモのスイーツに力を入れます。サツマイモは5月に植えて9月に収穫しました。

つぼ焼き芋

 人気なのが、つぼ焼きいも。これは特別な壺の中で、炭火でじっくり時間をかけて焼く焼き芋。蜜がいっぱいで甘く、まさにスイーツそのものです。江戸時代に始まった伝統的な焼き方だそうですが、近年、見直され復活しているようです。

 高橋ファームでも、直売所に設置したつぼで、高橋さんが一つ一つ丁寧にサツマイモを焼いています。直売所では、皮のまま食べられる丸干し・皮付き干し芋も販売しています。

焼き芋豆乳スムージー

 髙橋さんは就農してからずっと、対面販売で消費者と直接触れ合うことにこだわり、直売所を経営してきました。さらに、イベント等に出かけたり、自らイベントを企画したりして野菜やスイーツを消費者に直売しています。

 今年も清田区主催のきよたマルシェ(9月)に出店したのをはじめ、清田区内のイベントに出店、笑顔で販売する高橋さんをよく見かけました。

 5月から9月まで毎週末、札幌市中央区の円山公園周辺で札幌と石狩の農家で円山マルシェを自ら企画し開催。そこでも野菜とスイーツを販売しました。

さつまいもシュガー

 今年はまた、10月27日(金)~11月5日(日)まで、札幌市中央区の中島公園(南9条広場)で開催される「さっぽろ焼き芋テラス2023」に出店します。札幌市内の人気焼き芋店が軒を並べるイベントです。

 髙橋さんは今年から、山わさびを栽培しており、来年、収穫します。「山わさびのおにぎりとか販売してみたい」と言います。今年好評だったトマトの畑も来年、広げるそうです。将来は観光農園を目指したいという夢をもって、毎日頑張っています。

<直売所情報>

■場所 札幌市清田区有明149-1 有明小学校向かい
■電話 011-802-5586 / 080-8288-6455
■駐車場 5台
■営業時間 9時~16時 完売の場合、早めに閉店する場合あり

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