東日本大震災復興支援の土田英順チャリティー・チェロ・コンサートが10月15日(日)、里塚・美しが丘地区センター(札幌市清田区里塚2条5丁目1-1)で開催されました。
土田英順さんは日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。現在は札幌を拠点にソリストとして活動しています。
東日本大震災後は、全国各地(19都道府県)で復興支援チャリティーコンサートを開催し、今回で496回目となりました。
里塚・美しが丘地区センターでのコンサートは、今回で10年連続10回目となります。
今回は、土田さんのほかピアニストの矢崎有佳さんが加わり、チェロとピアノの演奏を披露しました。
カッチーニの「アヴェマリア」、バッハの「G線上のアリア」、サンサーンスの「白鳥」、ベートーベン「月光の曲」などのクラシックの名曲から、「マイウェイ」「星の願いを」などのポップスまで次々と演奏しました。
土田さんと矢崎さんの演奏は、静かで優しく、鎮魂と祈りの旋律となって聴く人の心に響きました。会場には60人近い人が集まり、心が洗われるような演奏でした。
演奏の合間には、土田さんは、東北地方の被災地に支援演奏に行った時の話を披露しました。土田さんが、現地の人たちと築いてきた信頼の絆が感じられるいいお話でした。
今年3月11日には、太平洋に面した宮城県山元町の追悼行事に出席、633人が津波の犠牲になった浜へ行き、海に向かって鎮魂のチェロを弾いたそうです。全国から集まったボランティア学生89名に囲まれての演奏だったそうです。
土田さんは、「じいたん子ども基金」を設立、コンサート会場で集まった募金を同基金に入金し、被災地の人たちのために送っています。今回の里塚・美しが丘地区センターでも、募金箱を置き、多くの人が募金に応じていました。
土田さんは現在86歳。重さ9キロのチェロを持って、今も活動中です。今年12月17日(日)15時からは、第500回チャリティーコンサートをザ・ルーテルホール(札幌市中央区大通西6丁目仲通り)で開催します。入場料3000円。問い合わせは、平和ステージ・オフィス(TEL 011-665-0675)。
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