全国の地酒と梅酒の人気専門店「地酒ノ酒屋 愉酒屋(ゆしゅや)」が清田区真栄にあります。ちょっとわかりづらいところにありますが、厚別滝野公園通(真駒内御料札幌線)沿いにある真栄地区会館隣のコンビニから住宅街に入っていくと、「愉酒屋」の大きな看板が目に入ってきます。

清田区真栄の住宅街にある地酒専門店「愉酒屋」

 お店の前には、全国の地酒の一升瓶がずらりと並んでいて、ここが地酒の専門店であることがわかります。

 お店では、全国40蔵元か直送した地酒約500種類と地梅酒約200種類を扱っているそうです。

店主の成田昌浩さん

 店主の成田昌浩さんによると、ススキノや札幌各地域の飲食店に毎日、地酒を配達しているほか、個人客にも広く販売しています。お客さんは、札幌以外にも全道に広がっているそうです。

 成田さんは3代目店主。もともとは小井さんという方が1971年に「小井商店」として始めた「まちの酒屋さん」でした。それを成田さんの父が受け継ぎました。

店内は各地の地酒がいっぱい

 真栄の酒屋さんで生まれ育った成田さんは、高校卒業後、酒類卸の会社に就職、サラリーマンとなりましたが、10年ほど前に脱サラして父の酒店を受け継ぎました。

 ところが、そのころはちょうど流通自由化という波が押し寄せてきた時代でした。お酒のディスカウントショップの出現やスーパー・コンビニでの酒類販売の拡大などで、「まちの酒屋さん」は苦境に立っていました。小井商店も同様でした。

 近所のさまざまなお店も次々と廃業していきました。

地梅酒もいろいろ

 「これは大変だぞ。どうやって店をやっていくか」。いろいろと考えていた時、成田さんは栃木県の銘酒「姿」(飯沼銘醸株式会社)に出会います。

 「日本酒ってこんなにうまいのか」。衝撃を受けました。そして「日本酒一本で勝負しよう」と決断したのです。

 早速、全国の地酒の蔵元に当たりました。最初はなかなか取引に応じてもらえなかったそうですが、成田さんの熱い思いが通じて取引が拡大していったそうです。

全国の地酒の一升瓶が並ぶウインドウ

 お店では、「姿」や「阿櫻」(阿桜酒造、秋田県)、「屋守」(豊島屋酒造、東京都)をはじめ全国のうまい地酒が並んでいます。北海道の地酒も取り揃えています。

 成田さんは、一般社団法人「友醸」をつくり、理事長として日本酒の普及活動も行っています。また、豊平区のコミュニティー放送局「FMアップル」(76.5MHz)で「なりピーの気分情醸」(毎週水曜日21時から)という番組も持っています。

<お店情報>
■住所 札幌市清田区真栄2条2丁目4-12
■電話 011-881-2344
■FAX 011-881-2342
■営業時間 10時~19時(平日)、10時~18時(土・日・祝)
■休み 不定休
■公式ブログ「愉酒屋ノ熱血地酒伝
<地図>

北海道札幌市清田区真栄2条2丁目4-12

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