札幌市清田区平岡のイオン平岡店の樹林地(通称:イオンの森)に今年もアオサギが南方から飛来してきて、営巣活動を始めました。アオサギがやって来ると、清田区でも長い冬が終わり、春の訪れを感じます。

平岡イオンの森の上空を飛ぶアオサギ=2024年3月20日

 3月20日(水)、イオンの森付近に行ってみました。イオンの森はフェンスが張ってあり中に入れませんが、周囲から見上げると、森の北側、カラマツ樹林の上の方にアオサギの巣がいくつもあり、巣の上で羽根を休めているアオサギを何羽も確認できました。

 イオンの森の周辺では、アオサギが大きな羽根を伸ばして優雅に飛ぶ姿が見られます。

 アオサギは体長90cmもある大きな渡り鳥です。もともと札幌のアオサギの集団営巣地(コロニー)は、野幌森林公園内にありましたが、アライグマに襲われたことにより1997年、「平岡イオンの森」(当時は「拓銀の森」)と「篠路五ノ戸の森緑地」(札幌市北区篠路3条10丁目)に分かれて移転しました。

 以来、毎年、アオサギは3月になると平岡イオンの森に渡って来て、ここで巣をつくりひなを産み、ひな鳥を育てます。毎年、アオサギの観察活動を行っている「平岡どんぐりの森」によると、アオサギの巣は100以上もあるそうです。

平岡イオンの森。アオサギの巣は森の北側に集中している

 イオンの森での営巣活動は6月末~7月初めまで続き、やがて若鳥が飛べるようになると、親鳥とともにイオンの森を飛び立ち、しばらく道内にとどまった後、8月~9月には南方に渡って行きます。

 1997年以降、こうした営みが毎年、私たちのまち清田区で続いています。

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