札幌市南区石山地区を流れる「穴の川」の両岸は「ハーブの小径(こみち)」(石山3条7丁目付近)という美しい遊歩道になっています。地域の人たちがハーブや様々な花を植え、きれいに整備している遊歩道を歩いてきました(2024年6月12日)。

ハーブの小径

遊歩道沿いに続くハーブ畑

 穴の川は豊平川の支流の一つで、小さな川です。穴の川の中流部は「穴の川緑地」になっていて、「にっこう橋」と「エルム橋」の750m区間の両岸が「ハーブの小径」として整備されています。

ハーブの香りがする

 遊歩道にはウッドチップが敷き詰められ、地元住民らでつくる「ハーブの小径を愛する会」が中心になって、遊歩道沿いにラベンダーやタイムなど様々なハーブや様々な花を植えて、きれいに管理しています。

森のお休み処

 「にっこう橋」のすぐ近くに「穴の川中央緑地」(札幌市南区石山611-3)があり、この緑地の前に若干の駐車スペース(未舗装)があったので、ここに車を停めました。ちなみにこの緑地にはトイレがあります。

 早速、「にっこう橋」が架かる穴の川右岸の遊歩道を下流に向かって歩きました。ウッドチップが敷き詰められているので、とても歩きやすいです。ジョギングの高齢男性がすれ違いざま、「こんにちは」と大きな声で挨拶してくれ、通り過ぎていきました。

ジャーマンアイリス

フタリシズカ

穴の川の水辺に降りられるようになっている

 やがて、ハーブ畑が現れました。森も迫っていて、気持ちの良い散策ができます。「森のお休み処」などもありました。ハーブは40種以上植えられているそうです。ハーブの良い香りがします。

 「にっこう橋」まで歩いて、今度は左岸を上流方面に歩きます。こちらにも散策路沿いにハーブ畑が続きます。

ハマナスの花

ニセアカシアの花

エゾヤマザクラの実

 ハーブ以外にも、ジャーマンアイリスやフタリシズカなど様々な花が咲いていました。なんと赤いハマナスの花も川沿いに咲いていました。4月に花を咲かせたエゾヤマザクラが早くも赤い実を付けていました。

 札幌の街は今、あちこちでニセアカシアの白い花が咲いていますね。このハーブの小径でもニセアカシアの花が咲いていました。

可愛らしい手作りの水車がカタコト音を立てて回っていました

 湧水を使った小さな水車がありました。地域の人たちが造った手作りの水車だそうで、これで汲み上げた水は、遊歩道脇の小さな水路を伝って「タマの池」という小さな池に注いでいます。

 この池は毎年、カエルが卵を産みに来るそうで、近くの小学生の自然学習に使われているとのことです。

川にいたアオサギが、近づくと飛び立って行きました

 「ハーブの小径を愛する会」は毎月、日にちを決めて、両岸1500mの遊歩道をきれいに管理する活動を続けているそうです。地域の皆さんが、この場所を「地域の宝」と思って活動しているのでしょう。

 ここは、素晴らしい自然散策路というだけでなく、地域の人たちの優しい心遣いも伝わってくる素敵な散策路です。

[広告]