札幌北野少年少女合唱団(代表:室内文さん=北野小学校教諭)は9月15日(日)、静岡県浜松市で開催された札幌市・浜松市音楽都市交流事業「ハママツ・ジュニア・コーラス・フェスティバル」(浜松市・札幌市主催)に札幌市から派遣され、浜松市において歌声を高らかに披露してきました。
団員の子供たちにとって、とても楽しく素晴らしい体験だったようです。
札幌市と浜松市は2009年「音楽文化都市交流宣言」に調印。以来、札幌市と浜松市は毎年、学生音楽団体の相互派遣・交流事業を行ってきました。
今年は札幌市が派遣する番で、札幌市は、長年、地域で頑張ってきた札幌北野少年少女合唱団を派遣しました。
札幌北野少年少女合唱団は毎週土曜日、北野小学校で練習している地域合唱団で、団員は小学生から大学生まで58人。子供たちが伸び伸びと歌うのが特徴の合唱団です。
浜松遠征の様子を、代表の室内先生にうかがいました。
浜松遠征に参加したのは、合唱団の小学4年生から大学生までの42人。小学3年生以下は留守番でした。
「ハママツ・ジュニア・コーラス・フェスティバル」の会場はアクトシティ浜松中ホール。札幌で言えば札幌コンサートホールKitaraのような音響効果が素晴らしい会場だったそうです。
室内先生は「まるでお風呂場で歌っているような感じで、響きの良いホールでした」といいます。
出演したのは浜松市から浜松市中学校合唱団など7団体、そして札幌からは札幌北野少年少女合奏団の1団体でした。
札幌北野少年少女合唱団がプログラムの最後に登場し、室内先生の指揮で「希空~まれぞら~」、「地球星歌~笑顔のために~」、「サザンカ」、「ひとつしかない地球」の4曲を歌いました。
いつものように、団員たちは胸を張って堂々と歌ったのでしょう。客席は1000人くらいで埋まっていたそうです。ステージには、浜松と東京在住の合唱団OB・OG2人も加わりました。
最後に、この日の出演者全員がステージに上がり、札幌と浜松の団員が一緒に「手のひらを太陽に」を合同演奏しました。
今回の演奏会では、たくさんのステージを経験してきた室内先生も少し緊張したそうですが、子供たちは堂々と気持ちよさそうに歌っていたといいます。
また、演奏会後の指導者交流会で、浜松の参加団体指導者から「『地球星歌』は感動した」「札幌北野の合唱は、大地が広がるような感じがした」と感想を寄せてくれたそうです。涙を流して感動した人もいたといいます。
演奏会の後、団員たちの交流会が開かれました。浜松ご当地クイズや札幌ご当地クイズなどを出し合い、盛り上がりました。各テーブルには、浜松の子供たちの中に札幌北野少年少女合唱団の団員たちも交じって座わりました。
子供たちはそれぞれ自作の名刺を交換したりして交流を深めました。札幌北野少年少女合唱団の団員たちは、この交流会がとても楽しかったようです。
翌日の9月16日は、浜松城を見学したり、アクトシティ浜松の展望タワーに登ったり、音楽博物館を見学したり、少し浜松観光もしました。
団員の中には、飛行機に乗ったのが初めてという子供も10人くらいいたそうで、新千歳を離陸したときは、飛行機内で思わず拍手が沸き起こったそうです。楽しかった様子が目に浮かびます
室内先生は「浜松の街が、私たちを心から歓迎してくれていたのを子供たちも感じていました。本当に感動しました。素晴らしい体験をさせていただき、感謝しています」と話しています。
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