清田警察署設置促進期成会(会長:平目伸二里塚美しが丘地区町内会連合会会長)は昨年暮れの12月20日(金)、北海道庁と北海道警察本部を訪ね、清田警察署の早期設置を求める要望書を提出しました。

道の浜坂副知事に要望書を提出する平目会長(左)
同期成会は平成13年(2001年)に発足。清田区内の各町連や豊平防犯協会連合会などの地域団体の代表と清田区長で構成しています。これまでも継続的に要望書を提出してきており、今回で18回目となります。
要望には、平目会長のほか知野学清田区長も加わりました。

知野区長(右端)も要望に参加
札幌10区の中で警察署がないのは清田区だけで、清田区は豊平警察署の管轄になっています。
今年の清田区内の町内会連合会の新年交礼会でも、地域住民から「安心安全なまちづくりというけど、その拠点となる警察署が、清田区が誕生して25年以上たっているのに、いまだにないのはおかしいよね」「清田区の羊ケ丘通は交通量が増えて交通事故が多発している。地元に警察署がないと、目が届かないのだろう。危険で不安だよ」と言った声が聞かれました。
要望書の全文は以下の通りです。
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清田警察署設置等に関する要望書
日頃より、清田区民の安全安心な暮らしを守るため、並々ならぬご尽力、ご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
「清田警察署設置促進期成会」は平成13年(2001年)4月、地元に警察署が必要との声を受け、多くの清田区民の賛同を得て発足し、これまで北海道知事をはじめ各関係方面に警察署設置等の要望書を提出してまいりました。
ここ清田区では、近年、社会基盤の整備が進み、幹線道路沿いや隣接市に次々と大型商業施設が建ち並ぶなど、地域を取り巻く暮らしの利便性が高まる一方、人や車の往来が著しく増えている状況にあります。
このような中、令和5年(2023年)3月には「北海道ボールパークFビレッジ」が北広島市に開業したほか、千歳市では、ラピダス株式会社の進出効果により、人口が令和18年(2036年)には10万2200人強まで増えると見込むなど、清田区を取り巻く環境は今後も大きく変化し、人や車の往来がこれまで以上に増加することが見込まれます。
実際、清田区から都心に向かう幹線道路では渋滞が常態化していることから、札幌都市圏渋滞対策連携会議が沿線の住民に時差出勤や公共交通の利用促進等を呼びかけるなど、交通混雑に具体的かつ早急な対策が必要な状況であり、交通事故の増加への懸念も高まっております。
また、清田区は、高齢化率がこの10年間で急速に上昇し、現在では3割を超える一方、14歳以下の子供の割合が全区で最も多いという特徴があります。
こうしたことから、年々巧妙になる特殊詐欺や不審者による日常的な声掛け事案の発生といった治安の悪化により、平穏に暮らす高齢者や幼い子ども達が重大な事件、事故に巻き込まれる危険性が高いことを私たちは危惧せざるを得ません。
こうした地域特性を踏まえ、地域の安全安心を持続可能なものにしていくためには、警察署の管轄区域と行政区域を一致させていただくことが何よりも重要です。
北海道警察では、現在、道内の警察署を再編する計画を進めていると伺っております。この機会に、これから益々ニーズが高まって行く清田区に、防犯や交通安全の拠点となる警察署を設置していただきたいと強く願うところです。
さらに、暮らしの安全を守る交番は、地域住民にとって最も身近な安心の拠り所ですが、北野、清田中央の両地区は、最寄りの交番から遠く離れている状況にあり、住宅街や通学路の交通量も増える中、事件、事故に迅速に対応していただくためにも、両地区への新たな交番の設置等による、地理的状況を勘案した適正な交番配置が必要です。
清田区はこれまでも、住民組織や各種団体、企業等が、清田区に警察署が設置されることを願い、一丸となって自ら地域を守る活動に努めてまいりました。取り組みを重ねるほどこの思いはより一層強くなるばかりです。
つきましては、清田区民の切なる思いをお汲み取りいただき、下記要望事項の実現に向け、特段のご配慮をいただきますようお願い申し上げます。
要望事項
1 清田警察署の早期設置
周辺環境の著しい変化に伴う影響や区内の人口割合等の地域特性を斟酌いただき、早期設置をお願いしたい。
2 北野地区・清田中央地区への交番の設置
区内における地理的状況を勘案した適正な交番配置にご配慮願いたい。
令和6年12月20日
清田警察署設置促進期成会
会長 平目伸二
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