札幌国際大学(札幌市清田区)は1月31日(金)、不動産マネジメントとホテル事業を行う株式会社ザイマックスグループ(東京)と包括連携協定を締結しました。ザイマックスグループによる寄付講座「ホテル人材育成総合講座」により、同大学観光学部は実務に直結した教育の充実を目指します。

 ザイマックスグループは、株式会社リクルートのビル事業部から分社・独立した企業で、不動産事業のほか、札幌で「からくさホテル札幌」や「ANAクラウンプラザホテル札幌」を経営、さらにホテルリネン工場や客室清掃会社などのホテル関連ビジネスなども行っています。

 札幌国際大学観光学部では、これまでも観光分野全般を対象にした演習に力を入れてきました。特に、2年生を対象に「観光実践演習(阿寒湖)(鶴雅グループと連携)や沖縄での「ホテル演習」「旅行演習」などが挙げられます。

 今回、ザイマックスグループとの包括連携協定で開設される「ホテル人材育成総合講座」は3年生を対象にした夏期集中型の演習で、ホテル業界に特化したプログラムになるとのことです。

 内容は、支配人ワークショップ、宿泊運営、料飲運営、飲料・料理技法、ホテルリネン知識、清掃管理、テーブルマナー演習などの専門知識・スキルを学ぶ2週間の集中講座です。

 演習実施施設は、ANAクラウンプラザホテル札幌やからくさホテル札幌などで、観光産業における即戦力の人材を育成するとしています。

 包括連携協定による支援期間は2025年から2029年の5年間で、支援内容は観光教育支援金およびホテル会場講座運営費とのことです。

 包括連携協定の調印式は1月31日、札幌国際大学で行われ、ザイマックスグループの佐藤亮祐常務と札幌国際大学の蔵満保幸学長が調印しました。

 札幌国際大学は今回の協定について「本学は全国で2番目に観光学部を開設した経緯があり、観光産業に優秀な人材を育成することを使命としています。学生が、より実践的な学びを深められるこの取り組みは、大変ありがたく思っています」とのコメントを発表しました。

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