部員数の減少で廃部の危機にあった札幌清田高校合唱部が、顧問の先生と部員たちの頑張りで復活・再興し、3月25日(火)、10年ぶりとなる定期演奏会を札幌市時計台ホールで開催します。

札幌清田高校合唱部の江川先生と部員たち
清田高校は昭和50年(1975年)に開校し、合唱部は開校翌年の昭和51年(1976年)に創部しました。2006年~2011年頃はNコン(NHK学校音楽コンクール)札幌地区大会や全日本合唱コンクール北海道大会(北海道合唱コンクール)に出場し、高校の部で銀賞、銅賞などを獲得する活躍を見せました。
しかし、その後、数年ごとに指導者の先生が変わり、部員数も減少。さらにコロナ禍もあって廃部寸前だった時期もありました。
そこへ芸術科(音楽)教諭の江川佳郎先生が2023年4月、清田高校に着任。合唱部顧問を受け持って、部員たちと共に少しずつ活動を建て直してきました。
江川先生は2021年、前任校の札幌市立伏見中学校合唱部を全日本合唱コンクール全国大会に導いた実績のある先生です。

全日本合唱コンクール北海道大会で演奏=2024年9月、旭川市
現在、清田高校合唱部の部員は11名。まだ少人数ではありますが、昨年は全日本合唱コンクール北海道大会(9月、旭川市)で13年ぶりに銅賞を受賞するまでになりました。
江川先生は教員の傍ら、現役の声楽家としてオペラを中心に活動もしています。札幌のオペラ・声楽家団体の「北海道二期会」や「札幌文化芸術劇場」(hitaru)などでテノール歌手として活動し、指導・制作などの活動も行っている本格派です。
江川先生は、合唱部をコンクールだけではなく、さっぽろスクール音楽祭、コーラスフェスティバル等の演奏会に積極的に参加するようにし、陸上自衛隊北部方面音楽隊や札幌北高校合唱部など他校との交流・合同練習なども積極的に行ってきました。

声楽家としても活躍する江川先生
特に、札幌北高校は江川先生の出身校でもあり、また、2022年のNコン全国大会に出場した合唱の名門でもあることから、何度も交流し、練習方法なども見学、一緒に練習したりしました。
昨年11月、キタラで行われたスクール音楽祭では、清田高校合唱部の部員たちは札幌北校合唱部の枠の中で出場しました。
こうした頑張りがあり、部員たちから「定期演奏会を開催し、成果を発表したい」との希望が上がり、今回の定期演奏会となった次第です。
清田高校合唱部は以前、2013年まで「Harmony Full Concert」という定期演奏会を清田高校講堂で8回開催していました。今回はそれを引き継いで第9回定期演奏会としました。
演奏会会場は札幌市時計台ホール(札幌市中央区北1条西2丁目)で、当日(3月25日)は開場18時40分、開演19時。出演する部員は頑張ってきた11名。江川先生が指揮します。
プログラムは第1部が「今年度の軌跡」で、コンクールなどで歌った「明日のノート」「ねむの花」などを演奏します。
第2部は「ポップスステージ」で、「世界はあなたに笑いかけている」「ホール・ニュー・ワールド」(映画「アラジン」より)などを演奏します。
また、江川先生も第1部で、テノール独唱を披露します。
入場料は500円。札幌市民交流広場チケットセンターで取り扱っています。問い合わせは、札幌清田高校(TEL 011-882-1811 江川先生・志賀先生)へ。
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