恵庭市の「茂漁川せせらぎ水路」(恵庭市幸町~柏木町)の遊歩道を散策してきました。清涼な小川の中で、バイカモ(梅花藻)の白い花が咲いていました。とても涼しげな風景です(2025年7月18日)。

茂漁川せせらぎ水路に咲くバイカモ=2025年7月18日
バイカモは多年草の水草で、冷涼で流れのある清流に生育します。バイカモが見られる場所は全国的にも限られていて、環境省から絶滅危惧種に指定されており、北海道でも希少種に指定されている珍しい植物です。
北海道では、ここ「茂漁川せせらぎ水路」と隣接する「さいわい公園」内の水路、そして茂漁川で夏の時期、バイカモが見られます。
バイカモは、長い緑色の葉が流れに沿って伸び、その葉の上に可憐な白い花が咲きます。バイカモは清涼な水でなければ生育しないので、「茂漁川せせらぎ水路」や茂漁川は間違いなくきれいな川です。

茂漁川せせらぎ水路
バイカモは「水の妖精」ともいわれ、夏の暑い日でも、とても涼やかな姿を見せてくれます。
バイカモ(梅花藻)という名は、白い梅の花に似ていることから命名されたようです。
「茂漁川せせらぎ水路」は茂漁川の旧河道を活用した水路です。昭和30年代、茂漁川の洪水を防ぐために川を直線化し、以前の曲がりくねった河道は水が流れなくなりました。
恵庭市は1987年(昭和62年)から、この旧河道に茂漁川から水を引き、以前からあった河畔林を利用して森をつくり、水路に沿って遊歩道を整備しました。

遊歩道脇にはオオウバユリが咲いていました
そして、茂漁川沿いも遊歩道が整備され、一帯はとても気持ち良い散策コースになっています。
本州では、バイカモが咲くスポットが観光地になっている所もあるようですが、ここ恵庭の「茂漁川せせらぎ水路」は訪れる人も少なく、とても静かです。
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