緑豊かな清田区の自然環境を守ろうと、今年も10月1日(日)、清田地区の地域住民ら25人が有明と真栄でごみの不法投棄パトロールを行いました。

のぼりを立てて注意喚起=ふれあいの森

空き瓶の山を発見

 清田地区町内会連合会(牧野晃会長)と清田地区不法投棄ボランティア監視員協議会(阿部哲夫会長)が合同で行ったものです。

かつてゴミの山があった付近。当時の様子を阿部会長が説明

 一行は清田区役所前を車に分乗して出発。有明小学校の裏山、ふれあいの森、白旗山入口、真栄西公園の4カ所を巡回、ゴミの不法投棄に目を光らせました。

 地域住民の巡回パトロールなどにより、不法投棄のゴミは年々減少傾向にあります。

かつてゴミの山があった道路は施錠

 しかし、今回のパトロールでも、草むらや人目につかないところなどに古テーブルや日用品、空き瓶の山などが見つかり、一行は記録写真を撮り、注意喚起ののぼりを立ててました。

 不法投棄パトロールのきっかけとなったのは2005年(平成17年)の不法投棄ごみの大撤去作戦でした。当時、有明小学校の裏山の民有地には、廃タイヤや建設廃材、車、日用品などのゴミが大量に不法投棄されていました。ごみの山のような状態だったといいます。

 そこで地域住民や有明小学校PTAらが立ち上がり、行政と一緒になって「有明地区不法投棄対策連絡会議」を立ち上げ、ごみの撤去作戦を敢行しました。

 清田区内の建設業者でつくる災害協力会も協力し、重機、ダンプが出動。作業員60人の無料奉仕もあり、有明小学校児童たちも参加しました。その結果、撤去したゴミは41トン、大型トラック11台分にもなりました。

小学生たちもごみ拾い

 これ以降、毎年、春と秋の年2回、有明、真栄方面の不法投棄パトロールを実施しています。

参加した小学生たち。いい体験になりました

 有明、真栄地区は白旗山などもあり、清田区でも緑が多い地域です。その豊かな緑の景観は、こうした地域住民の皆さんの地道な努力で守られているのですね。

 今回の不法投棄パトロールには、清田区主催の「子どもまちづくり体験事業」の小学5年生7人も参加しました。

 児童たちは、不法投棄パトロールが始まったきっかけを取材し、地域住民と一緒にごみ拾いを体験しました。この模様は後日、レポートにまとめて高橋彰清田区長に報告するそうです。

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