清田区の有明小学校(東尚典校長、児童数94人)は6月9日(金)、全校児童が参加して、裏山の崖を削って絵を描く「崖の彫刻」を行いました。

 この行事は、自然の雄大さを感じながら、仲間と協力して一つの作品を作り上げようというもので、周囲を自然に囲まれた有明小学校ならではの伝統教育行事です。今年で44回目となりました。

 全校児童はまず、学校玄関前に集合。出発式を行った後、さっそく裏山の道を登りました。森林の中を1キロあまり、25分かけて崖に到着です。

 周囲は緑があふれていますが、崖の部分は火山灰の土がむき出しで、長さ50メートル、高さ10メートルの急斜面になっています。

 児童たちは学年混合の6グループに分かれて、ロープにつかまって崖によじ登り、片手クワやくぎ抜き、バールなどの道具を使って崖を削り始めました。

 グループごとに「スコップ」や「畑」「人の顔」「スイカ」「ジャック・オー・ランタン」「カレーライス」などの絵を描きました。

 急斜面なので、バランスを崩す児童もいましたが、周囲の児童が「頑張って」と声をかけるなど、チームワークの良さで克服していきました。

 「崖の彫刻」は、仲間と協力する大切さを学ぶいい機会になったようです。

 有明小学校は、小学校区以外からも通学できる「特認入学指定校」です。札幌市内には、自然あふれる環境で教育を行う特認校が、小学校4校(盤渓、有明、駒岡、福移)、中学校1校(福移)あります。

 有明小学校は1学年18名。「崖の彫刻」のほか、夏のクロスカントリー走、冬の歩くスキー、厚別川での川遊び、白旗山登山遠足などの野外活動をはじめ、野菜作りや全校楽器演奏など自然の中の小規模校ならではの教育を行っています。

 有明小学校は随時、見学なども受け付けています。問い合わせは有明小学校(TEL 011-881-2949)へ。有明小学校のホームページはこちらです。

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