清田区平岡公園東の住宅街に、今年も満開の桜の雪像が登場し、地域の人たちの目を楽しませています。

 雪像を制作したのは、平岡公園東6丁目5-16の熊谷宏之さん、満寿江さんご夫妻です。自宅の前庭に高さ3メートルの見事な満開の桜の雪像を制作しました。「春よ、来い」という思いで作ったそうで、熊谷さん夫妻の雪像作りは今年で19年目になりました。

 制作には半月かかったそうです。今年は雪が少なく、近所の家から雪を集めることから始めたそうです。宏之さんは、綿密に設計図をつくり、芯となる木を組み立て、そこに雪を張り付け、凍らせていったそうです。

 花びらの雪像は、手製の木枠に雪を詰め、固めてつくりました。折り紙を雪像の中に入れてピンク色に仕上げました。

 桜の雪像に止まるキツツキの氷像も、ノミで氷を削って作った力作です。

熊谷宏之さん

 作業は気温が下がる夜間に行ったそうです。熊谷さんは以前、さっぽろ雪まつりの大雪像を制作する自衛隊員に雪像のつくり方を教わったことがあるそうです。

 お正月には、自宅前庭にアンパンマンの雪だるまも作りました。子供たちに人気だったそうです。

 「毎年、楽しみにしてくれる人がいるので、やめるにやめられなくて」と熊谷さんご夫妻は苦笑いです。

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