北海道農業研究センター(北農研)=札幌市豊平区羊ケ丘1番地=の構内を一般開放し、北農研が行っている農業研究の成果を市民に見てもらう「北農研公開デー2018」が6月30日(土)行われました。

北農研の圃場から見た札幌ドーム

入口からまっすぐ伸びるカラマツ並木

 北農研は羊ケ丘の広大な敷地を有し、北海道の稲作の品種改良や畑作、畜産などの研究開発を行っています。

 普段は病原菌などが入らないように、一般市民の立ち入りは制限されていますが、年に1日の「公開デー」だけ、市民が中に入ることができます。

稲の改良の田んぼ

 構内の一角にテントによるブースが立ち並び、北農研の新技術や育成品種を使用したパンやそば、お米、お菓子などが販売されたほか、試食も行われ人気となっていました。

 ジャガイモの育苗管理や、でん粉抽出試験、牧草地でよく見かけるロールベールの展示など北農研の研究成果の紹介などが行われました。

研究飼育されている羊

 公開デーのイベントで特に良かったのが、広大な敷地をガイド付きで案内してくれる見学バスツアー。広い圃場の中をバスはゆっくり進みます。家畜の研究施設、稲の品種改良の水田などまじかに見ることができました。

ここが豊平区であることを忘れる雄大な景色

 広大な風景も見どころでした。途中、シカや子ぎつねなどにも出会いました。ここが札幌市豊平区であることが信じられない広大な北海道らしい風景が広がっています。

見学ツアーのバス

 札幌ドームも裏側の圃場越しにまじかに見ることができます。ちょっと感動的な光景です。

 また、北農研に入るとすぐに400本の見事なカラマツ並木があります。これも見事な眺めで、北海道大学のポプラ並木よりもはるかに観光的価値があるように見受けられます。

農業機械の展示

 品種改良の水田と職員住宅は、国道36号線と羊ケ丘通に挟まれた区域にあり、その他の圃場や施設はほとんど羊ケ丘通より奥側(山側)にあるように見受けられました。

 北海道農業研究センターは1901年(明治34年)、札幌農学校(北大の前身)の一部に農事試験場が設置されたのが始まりだそうです。

 現在は独立行政法人農業食品産業技術総合研究機構(農研機構)の北海道農業研究センターとして、北海道農業を支える農業技術の改良や新しい品種の開発などに取り組んでいます。

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