清田小学校で12月4日(火)、もちつき大会が行われました。児童たちが学校内の水田「ゆめ田んぼ あしりべつ」で収穫したもち米を、臼と杵でついて、全校児童で食べました。
もちつきは主に5年生児童が行いました。先生やPTAのお母さんたち、ボランティアの札幌国際大学の男子学生6人らが朝早くから準備しました。
石の臼が2台用意されましたが、準備の途中で男子学生が力強くもちをついたところ、臼1台が割れるハプニング。もちつきは1台の臼のみで行われましたが、児童たち初めてのもちつき体験にわくわくしながら、重い杵を持ち上げ、おもちをついていました。
ついたおもちは、手で丸めて、お雑煮やあんこ、きなこ、みたらしなどで、教室でおいしく食べました。
もちつきは5年生中心でしたが、おもちは全校児童と、この日、来賓で参加した小角清田区長や札幌清田ライオンズクラブ、JAさっぽろなどの関係者みんなでおいしく食べました。
清田小学校には学校敷地内に約70坪の水田「ゆめ田んぼ あしりべつ」があります。札幌清田ライオンズクラブが2005年に寄贈したものです。毎年、春に児童たちが田植えを行い、夏の間は元農家のライオンズクラブ会員らが管理し、秋に児童たちが稲刈りを行っています。

若い力で頑張りました。札幌国際大学の学生たち
今年は台風や大きな地震がありましたが、児童たちが植えたうるち米やもち米は見事に実りました。
なぜ、清田小学校に水田があるのでしょうか。

稲刈り(2018年9月25日)
この付近は、明治6年に岩手県人の長岡重治という人が、和人として最初に入植し、開拓した場所だからです。長岡重治は、今の北広島市島松の中山久蔵という人から寒地米(赤毛米)の種もみを譲り受け、この地で最初に稲作を試みた先人です。清田小学校の旧道沿いには、長岡重治の功績を伝える石碑があります。

田植え(2018年5月23日)
長岡重治が試みた稲作が、やがてあしりべつ川(厚別川)流域に広がり、みごとな水田地帯になりました。清田という地名もこうした水田地帯だったことから昭和19年に命名されました。
今はすっかり住宅街になり、水田はなくなりましたが、清田小学校の水田「ゆめ田んぼ あしりべつ」は、こうした地域の歴史を知ってもらおう、大事にしようという願いから札幌清田ライオンズクラブが寄贈したものです。
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