札幌市清田区内でも、町内会の会議や子ども食堂の中止などが相次ぎ、地域を活性化させるコミュニティー活動がぱったりと止まっています。皆さん、なんとか新型コロナウイルスの感染を早く収束させようと必死です。

今年は開催できるのでしょうか。桜ウオーキング&花見会=2019年4月28日、コカ・コーラ駐車場

 清田区の春のイベント「桜ウオーキング&花見会」を準備する桜ウオーキング実行委員会は、3月2日に会議を開催する予定でしたが、会議は中止になりました。書面を実行委員で回して準備を進めるそうで、今年は一応4月26日(日)の開催を予定しているそうです。本当に開催できるかどうかは、ぎりぎりまで待って判断するそうです。

 清田区民センターでは3月8日(日)、清田区子ども百人一首大会が中止になりました。今年で5回目となる大会で、昨年は41チーム、134人の子どもが参加する大会でした。

 イベントだけではありません。清田地区町内会連合会は3月4日開催予定だった役員会を延期しました。4月の総会に向けての大事な役員会でしたが、感染防止を最優先した形です。3月11日の清田区内5地区の町内会連合会会長会議も中止です。

 地域の福祉を支える活動を行う福祉のまち推進センター運営委員会の会議も中止になりました。

 清田区民センター内にある「あしりべつ郷土館」は4月1日のリニュアルオープンに向けて郷土館あり方検討委員会が準備を進めてきましたが、最終調整する予定だった3月5日の会議を中止・延期しました。検討委員会は町内会連合会などで構成しており、感染リスクを避ける判断です。このままでは4月1日リニュアルオープンは難しくなりますが、これもやむを得ないと判断しました。

 清田区のまちづくりを検討する官民組織「きよたまちづくり区民会議」も3月6日に予定していた会議を中止しました。今年度の活動を総括し、新年度の展望を話し合う会議でしたが、これも感染リスクを避けるためにやむを得ないと判断しました。

 ほかにも、町内会長らが参加する3月9日の除雪連絡協議会や、3月11日の清田区青少年育成員会連絡協議会など相次いで中止です。

 3月から4月にかけては、各町内会の定期総会の季節です。狭い町内会館に集まって総会を開催することがいいのか、判断に困っている町内会もあります。町内会館で行っている体操や麻雀などのサークル活動も中止になっているようです。

 地域からコミュニティー活動がぱったりと止んで、寂しい限りです。しかし、全体としては、北海道は感染者が日本一多いうえ、北海道知事が緊急事態宣言を発したこともあり、地域を挙げて新型コロナウイルスの感染を防ごうという空気が強く、皆さん不安と不便を感じながら、じっと嵐が過ぎるのを待っている様子です。

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