小池東京都知事が3月25日(水)、新型コロナウイルスの感染者が1日で41人も確認されたことから「感染爆発の重大局面」と表明し、外出自粛を都民に呼びかけました。
ほぼ1か月前の2月28日、鈴木北海道知事が「緊急事態宣言」を発し、休校や外出自粛を打ち出した時と似たような感じを受けます(北海道の緊急事態宣言は3月19日に解除)。
実際、小池都知事は鈴木道知事による「北海道モデル」をお手本とした印象を受けます。北海道の「緊急事態宣言」と東京都の「感染爆発の重大局面」表明は、表現が違うだけで意味するところは全く同じだと思います。両方とも、住民に危機感と緊張感を持ってもらい、外出を控えてもらうということだと思います。
しかし、これまでのところ首都圏の人たちは、テレビ報道を見ている限り、いち早く外出自粛などの措置を取った北海道と比べて、危機感と緊張感が薄いような印象を受けます。
小池都知事が「感染爆発の重大局面」と表明した3月25日も、渋谷のスクランブル交差点には多くの人が集まり、目黒川沿いの桜並木には多くの人が花見に集まっていました。
その一因は、知事の発信力の差ではないのかと思えて仕方ありません。
鈴木道知事は、この間、何度も記者会見して自らの言葉で語り、北海道内ではテレビで中継されました。誠意と熱意のこもった話し方と表情から、ひしひしと緊張感と危機感が道民に伝わってきました。
鈴木知事の一連の対策は、政府の専門家会議から「一定の効果があった」と肯定的に評価され、多くの専門家やマスコミからも「成功だった」「北海道知事の発信力が良かった」等の声が上がっています。
不確実な状況でもいち早く決断し、「結果への責任は私が持つ」と言い切った鈴木知事の決断に多くの道民が信頼と安心を感じたからこそ、外出や集会の自粛等の要請に協力したのだと思います。
多くの識者が言うように、こういう危機局面では知事や市長などの「私の責任で絶対に終息させる」という覚悟と発信力、強いリーダーシップが極めて重要だと感じます。
私たちは札幌市清田区の地域コミュニティーを取材し、情報発信している小さな地域メディアですが、鈴木知事の一連の新型コロナウイルス対策について、地域では肯定的に受け入れられており、支持している人が多いと感じています。
鈴木知事が第一波の危機を救ったとはいっても、まだまだ収束の気配はありません。再び感染爆発の危機がやって来る可能性も否定できません。引き続き危機感を持った行動が求められているようです。
鈴木知事には引き続き期待しています。頑張っていただきたいと思います。
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