新型コロナウイルスの消毒用として、札幌市清田区の「Vegetable Shop KAMIHOKI」(上保木青果)=里塚2条6丁目1-3、里塚ノースヴィレッヂ1F)が次亜塩素酸水(酸性電解水)を格安で配布しています。学校や福祉施設等には無料で寄贈します。
次亜塩素酸水は水と食塩水を電気分解してつくる水溶液で、新型コロナウイルスを含むウイルスの殺菌効果があるとされています。
新型コロナウイルスの感染不安で、マスクとともにアルコール消毒液も手に入りづらくなっていることから、消毒効果があるとされる次亜塩素酸水に注目が高まっています。小樽や旭川の企業や団体で次亜塩素酸水の販売や配布を行う所も出てきています。
「KAMIHOKI」では、青果販売やお菓子の製造販売などを行っており、かねてから次亜塩素酸水を精製する機械を導入、自分の所でつくった次亜塩素酸水で消毒や殺菌を行っていました。
アルコール消毒液の不足という事態を見て、「KAMIHOKI」代表の上保木聡志さんは自社精製の次亜塩素酸水を地域の人たちに格安で配布することを思い立ったそうです。
配布は月、火、木、金、土曜日の午前10時30分~11時45分の間、「KAMIHOKI」で行っています(水、日曜日は休み)。1日1家族500mlまでで、料金は100円。これは販売料金ではなく、清田区障がい者福祉関係者ネットワーク会議や盲導犬協会、赤い羽根募金等に100円を寄付してもらう形です。募金箱が店内に置いてあります。
必要な持ち物は、清潔なポリタンク。ペットボトルでもいいようです。
次亜塩素酸水は、部屋、トイレ、車、キッチン、ベビー用品等のドアノブや手すり、テーブル等の除菌対策として使用します。上保木さんによると、手指消毒への使用は推奨していないそうです。
また、幼稚園や保育園、小中高校、大学、病院、福祉施設には無料で次亜塩素酸水を寄贈しています。すでに、清田区社会福祉協議会や白石区の福祉施設には寄贈したそうです。量は10リットルでも20リットルでもOKだそうです。容器を持参して、「KAMIHOKI」まで取りに来てくれたら、寄贈するそうです。
「KAMIHOKI」は、里塚1条1丁目で店を構えていましたが、2018年9月の北海道胆振東部地震で店舗が全壊し、今の場所に移って再起を期して頑張ってきました。代表の上保木さんは「今までたくさん助けていただいた。今回、少しでも地域に恩返しがしたい。みんなで乗り切りましょう」と話しています。
「KAMIHOKI」のホームページはこちら。
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