梅の花見スポットとして人気の平岡公園(札幌市清田区)ですが、毎年、梅の開花期に開催している「梅まつり」を今年は中止し、臨時売店も出店しないことになりました。今後の新型コロナウイルスの感染状況によっては、公園内の梅林立ち入り禁止措置もあり得るかもしれません。

平岡公園のウメの花見風景
平岡公園の梅林は、紅梅と白梅合わせて約1200本のウメの木があり、道内有数のウメの花見スポットになっています。毎年、4月下旬から5月中旬のウメの花見シーズンに11万~15万人の人出で賑わいます。
札幌市は3月27日、平岡公園のウメの花見について、「レジャーシート等を敷いて飲食を伴う宴会は控えてほしい」と、飲食を伴う宴会自粛を要請しました。
これを受けて、平岡公園管理事務所は、臨時売店でのお弁当や梅林そば等の食べ物の販売をやめることを決定。ただし、人気の梅ソフトクリームやドリンク類、お土産等は販売するとしていました。

毎年、大いににぎわう臨時売店
ところが、管理事務所は4月9日、今年の梅まつりを取りやめ、臨時売店も出店しないことを発表しました。ドリンク類も梅ソフトもお土産もいっさい販売しません。ウイルス対策をより強化したのです。
管理事務所は同日、今年のウメの開花予想日を4月24日と発表しました(昨年は4月30日)。今年のウメの花見は、ちょうど大型連休と重なることが濃厚になってきました。せっかく大型連休と重なるのに、残念ながら梅まつりはとりやめです。
さらに、平岡公園管理事務所に「東京の上野公園が桜並木を封鎖したように、平岡公園も梅林を閉鎖することはあるのですか」と聞いてみたところ、管理事務所は「今後の新型コロナウイルスの感染状況を見たうえで判断したい」との返答でした。状況次第では閉鎖もあり得るというのです。
新型コロナウイルスの道内感染者が4月8日は10人、4月9日は18人(うち札幌8人)と再び増え始めています。道内で1日に18人は過去最多です。大変残念ですが、梅林閉鎖という事態が本当にあり得るかもしれません。