北海道新聞が4月3日~5日に行った全道世論調査で、鈴木直道知事の支持率が88%に達し、緊急事態宣言(期間:2月28日~3月19日)の支持率が95%という驚異的な高率だったことが分かりました。

鈴木直道北海道知事
新型コロナウイルスの感染拡大の兆しが見えた北海道で、いち早く緊急事態宣言を発し、小中学校の全校休校と不要不急の外出自粛を打ち出し、一定の効果を上げた鈴木知事の決断を、道民が「英断」と高く評価していることを改めて示した形です。
4月9日の北海道新聞によると、鈴木知事の道政運営について「大変良い」が81%、「まあ良い」が14%で、合わせて支持派は88%に達しました。昨年10月に実施した前回調査で支持派は50%だったそうで、実に38ポイントも一気に上がったことになります。「あまり良くない」、「まったく良くない」はともに1%未満でした。

北海道新聞記事
また、新型コロナウイルスの緊急事態宣言については、「大変良かった」「まあ良かった」と支持する意見が95%に上りました。
こうした数字は、鈴木知事が打ち出した緊急事態宣言などの一連の対策を道民が高く評価し、鈴木知事を「信頼できる若きリーダー」「危機的状況を打開できるリーダー」として認めたことを示すものだと思います。
過去3人の歴代知事の最高支持率は、髙橋はるみ前知事が68%、堀達也元知事が37%、横路孝弘元知事が70%。道民人気の高かった横路元知事をはるかに上回る鈴木知事の支持率88%は驚異的な数字です。
鈴木知事は、一連の対策を発表した際、「やるべきことはすべてやる」「これは、何か前例があるわけではないのですから、決めの世界だと思います」「やり過ぎではないかとのご批判もあるかもしれません。しかしながら、これは政治判断です。政治判断は結果が全てですから、その結果責任というのは知事が負うわけです。しっかりと私自身が責任を負うということでご理解ご協力をいただきたいと思っております」と、小気味よくはっきりと言い切りました。
鈴木知事は自分の言葉で危機的状況を道民に訴え、表情も真剣そのもので、知事の覚悟が伝わってきました。その模様は道内のテレビ局で生中継され、多くの道民が見つめました。
これで道民の危機意識がぐんと高まり、道民が外出を自粛し、その後の感染者増を抑制する一定の効果を生み出したものと思われます。
やはり、国も地方もリーダーの覚悟、真摯、誠実さが、多くの人を動かす大事な要素だと一連の動きを見て思いました。
ところで、北海道では4月8日に1日の感染者が10人となり、4月9日は18人(うち札幌市内は8人)とほぼ1か月ぶりに2桁となり、再び増加の傾向が出てきました。専門家は「感染の第2波ではないか」と、警戒を呼び掛けています。
独自の緊急事態宣言では、道民から拍手喝さいを受けた鈴木知事ですが、この第2波の対応を誤ると、その高い支持率も急降下する可能性があります。でも、覚悟のある鈴木知事ならば、きっと第2波の感染危機に対しても、果敢に効果的な対策を打ち出しくれるのではないでしょうか。道民は期待しています。
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