西岡水源池で知られる西岡公園(札幌市豊平区西岡487)に行ってきました。夏真っ盛りですが、森の中の散策路は快適で、爽やかな散策が楽しめました。

 西岡公園は、水源池とそれを取り囲む森や湿原からなる公園で、広さは41ヘクタールもあるそうです。

 水源池と呼ばれる池は1910年(明治43年)、軍隊(月寒の歩兵第25連隊)が水道として利用するために、月寒川をせき止めて造ったものです。水源池にある取水塔もその時に造ったものです。

 この水道は、1945年(昭和20年)からは豊平町上水道として、1961年(昭和36年)からは札幌市上水道として長く市民の役に立ってきましたが、1971年(昭和46年)、その役目を終えました。

 その後、水源池と周囲の森は公園として整備され、1980年(昭和55年)に西岡公園として誕生したそうです。

 取水塔はとがった赤い屋根が特徴の洋風な外観で、今は使われていませんが、国の有形文化財に指定されている公園のシンボルです。

 取水塔を見てから、水源池の周囲を巡る散策路に入ります。森の中の散策路で、野鳥やセミの鳴き声を聞きながらの散策です。池が見えたり隠れたりするのも涼感を誘います。水鳥も見えます。

 途中、芝生広場(自由広場)もあったりして、散策路に変化をつけているようです。

 池の上流方向は湿原になっていて、柵付きの木道が整備されています。

 再び、森の中の散策路を歩いて取水塔方向に歩きます。途中、山道のような多少のアップダウンもありますが、池の風景に癒されます。

 森の中の散策路を歩いていると、ウオーキングやジョギングの人たちと出会います。野鳥を撮影するカメラマンもいます。

 水源池の下流は月寒川のせせらぎになっています。八ツ橋と呼ばれる付近には、小さな滝があり、この付近は夏の夜、ヘイケボタルも観察できるそうです。トンボも多いそうで、小さな子供が川で虫取りをしていました。

 札幌の代表的な所といえば、赤レンガや時計台、大通公園などが一般的ですが、ここ西岡水源池も札幌らしい風景という感を強くします。自然豊かな中に、どこか札幌の歴史も感じられます。

 西岡公園には、駐車場(50台)があります。公共交通機関は、地下鉄南北線澄川駅から中央バス西岡環状線「澄73」乗車、「西岡水源池」バス停下車、徒歩1分です。

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