清田区に春を告げる渡り鳥アオサギが、今年もはるばる南方よりイオン平岡店の樹林地(通称:平岡イオンの森)=札幌市清田区平岡=に飛来し、営巣活動を始めています。

平岡の上空を優雅に舞うアオサギ=2021年4月1日
イオンの森や近くの住宅街の上空を優雅に飛び交う姿が今年も見られるようになりました。
アオサギを観察している公園ボランティアグループ「平岡どんぐりの森」によると、今年は3月11日に初飛来を確認したそうです。その後もアオサギの飛来は続き、かなりのアオサギが渡ってきた模様です。

巣作りの小枝を運ぶ
アオサギは体長90センチほどの大きな渡り鳥で、3月に飛来し、7月初めまでイオンの森で子育て等の営巣活動を行います。親鳥は、北広島市や長沼町方面まで飛んで、餌の魚などを捕って来るそうです。近場の清田区真栄の釣り堀で魚を捕ってしまうアオサギもいるそうです。
イオンの森は、カラマツやシラカバなどの自然林からなり、大きな池もあります。立ち入り禁止ですが、カラマツの高い所にアオサギが小枝を集めて作った巣があり、森の外からも見ることができます。アオサギの巣は、イオンの森の北側に集まっています。
アオサギの集団営巣地(コロニー)はもともと、野幌森林公園にありましたが、1997年にアライグマに襲われ、アオサギの群れは野幌コロニーを放棄し、7㎞離れた「平岡イオンの森」と、20㎞離れた「篠路五ノ戸の森緑地」(札幌市北区篠路3条10丁目)に分かれて移ったといいます。

アオサギの巣
以来、この2カ所が札幌のアオサギの2大コロニーになっています。
平岡どんぐりの森によると、イオンの森のアオサギの巣は100個以上あるといいます。

アオサギの集団営巣地、平岡イオンの森
平岡どんぐりの森は毎年、平岡高校屋上から平岡コロニーを観察するアオサギ観察会を開催しています。4月末の抱卵期の様子、5月中旬のヒナの様子、6月末の成長した若鳥の飛ぶ姿などを観察しますが、昨年はコロナの影響で中止となりました。今年はどうなるのでしょうか。
アオサギは8月から9月にかけて、本州方面に渡っていきます。
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