新型コロナウイルスの5月17日(月)~5月23日(日)1週間の札幌市区ごとの新規感染者数および区ごとの人口10万人あたりの新規感染者数は下記の通りです。カッコ内は前週(5月10日~5月16日)

■各区別新規感染者数
中央区 450人(420人)
北区  349人(269人)
東区  341人(324人)
白石区 310人(241人)
豊平区 310人(287人)
西区  261人(266人)
手稲区 146人(166人)
南区  123人(115人)
厚別区 109人(92人)
清田区 94人(124人)

■人口10万人あたりの1週間新規感染者数
中央区 187.5人(175.0人)
白石区 144.9人(112.7人)
豊平区 138.2人(127.9人)
東区  130.2人(123.7人)
北区  122.0人(94.0人)
西区  119.7人(122.0人)
手稲区 102.8人(116.9人)
南区  90.9人(85.0人)
厚別区 86.4人(72.9人)
清田区 83.5人(110.2人)

 このデータは、感染症専門医の岸田直樹先生の「札幌市の感染状況・医療提供体制の週間分析」から取っています。札幌市と札幌市医師会のホームページに掲載、公開しています。

 札幌10区の中で、清田区、手稲区、西区の3区は新規感染者数と10万人当たりの新規感染者数がともに前週より減りましたが、他の7区では感染者が前週よりも増加しました。特に中央区で感染が止まりません。20代の感染者が多いそうです。

 感染経路は2人に1人が家庭内で感染、続いて職場で感染が多いということです。

 入院患者のうち重症・中等症患者が3分の2以上を占め、札幌の医療機関は限界を迎えています。

 ちなみに直近1週間の人口10万人あたり新規感染者数の都道府県ワースト8は次の通りです(5月27日現在)。

沖縄県 102.96人
北海道 74.97人
愛知県 42.11人
広島県 39.27人
福岡県 34.11人
東京都 29.42人
岡山県 29.31人
大阪府 25.86人

 人口10万人当たりの週間新規感染者数で、中央区の187.5人が各都道府県よりもとんでもなく多いことが分かります。清田区の83.5人も、東京都の29.42人や大阪府の25.86人よりはるかに多いことが分かります。

 札幌は残念ながら、市中にコロナウイルスがまん延している日本最悪の感染都市になっています。感染しても病院に入れず、医療を受けられません。パンデミックのSF映画のような世界が札幌で起きています。

 5月に入って、自宅療養・自宅待機の人が5人も医療を受けられないまま死亡したという恐ろしいニュースが5月28日(金)流れました。

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