札幌市清田区の厚別川(清田区では「あしりべつ川」と呼びます)の両岸の土手の遊歩道は、散策の人気コースです。旧道(旧国道36号)に架かる厚別橋(あしりべつ橋)と、東北通に架かる柳瀬橋の区間は、緑が豊富で見晴らしがよく、とても気持ちよく散策やジョギング、犬の散歩などが楽しめます。

 ところが、東北通の柳瀬橋を過ぎてしばらく下流方向に歩いて行くと、すこし荒れた感じが出てきて、さらに国道12号や道央自動車道を過ぎると、両側は流通センターの殺風景な景色になります。堤防の道も砂利道です。

厚別川右岸の風景=川下橋~東川下橋付近、2021年6月18日

 もっと下流方向に行ったら、また素敵な風景と散歩道があるのではないかな、と思いJR函館本線・千歳線を超えて北13条北郷通に架かる川下橋まで行ってみたら、ありました。

親水広場

 川下橋と、厚別通に架かる東川下橋の区間約600メートルは、きれいに整備された遊歩道と河川敷が両岸にあります。右岸は車を停めるスペースもあり、ここに車を停めて散策を始めました。

おりひめ像

 両岸の遊歩道とも見晴らしがよく気分爽快です。川下橋と東川新橋の間には、紅橋(人道橋)と神尾橋という2つの小さな橋があります。この2つの小さな橋の区間には、左岸河川敷に親水広場があり、夏は水遊びの子供たちでにぎわうそうです。

ひこぼし像

 また、白石区側の左岸には「ひこぼし像」(川下4条6丁目)、厚別区側の右岸には「おりひめ像」(厚別西4条1丁目)のレリーフがありました。

厚別川パークゴルフ場

 これは何だろうと調べてみたら、1989年(平成元年)に旧白石区が厚別川を境に厚別区と分区した際、それを記念して親水広場とともに「ひこぼし像」と「おりひめ像」を川を挟んで向き合うように作ったそうです。

 七夕の夜、彦星と織姫が出会う天の川を厚別川に見立てて、区が分かれても一つに通い合う両区民の気持ちを表しているとのことです。ロマンチックですね。

 左岸には厚別川パークゴルフ場もあります。

厚別川のコイ。紅橋の上から見る

 人道橋の紅橋を歩いていたら、通りがかりの人が「ほら、大きなコイがいるよ」と教えてくれました。橋の上から川を見たら、大きな黒いコイが4匹、橙色のコイが1匹、悠々と泳いでいました。厚別川でコイを見たのは初めてです。

 別の日に訪れた時は、少年たちが紅橋の上から釣り糸を垂らしてウグイを釣っていました。

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