札幌市北区の東屯田川遊水地(北区屯田町1058)は、自然豊かな緑地です。大都市札幌には、まだこういう緑地があるのですね。広々とした風景と、野鳥や野の草花を眺めながら、散策してきました(2021年8月21日)。

東屯田遊水地(第二遊水地=西遊水地)

 東屯田川遊水地は、発寒川と東屯田川の合流点にある2つの池です。遊水地というのは、雨がたくさん降って川の水位が上がった際に、川の水を入れて洪水を防ぐ池のことです。

 東屯田遊水地は、かつて蛇行して流れていた発寒川の跡だそうで、自然の遊水地です。

散策路

 駐車場があるので、車を停めました。遊水地は第一遊水地(東遊水地)と第二遊水地(西遊水地)の2つあります。第一遊水地は2.5ha、第二遊水地は3.5haの広さがあり、水深はいずれも90センチだそうです。

 池の外周には遊歩道が整備されています。第二遊水地の周りから歩き始めました。

 池の水面一面にヒシの葉が茂っています。よく見ると、白い小さなヒシの花が咲いています。

ヒシの花

ヒツジグサ

パークゴルフ場

 ヒツジグサも水面に繁茂していて、ところどころでスイレンのような白い花を咲かせていました。

 第二游水路の横は、札幌市のパークゴルフ場になっていて、数人の方がのんびりとパークゴルフとやっていました。

 游水地のそばを流れる発寒川に人道橋が架かっています。人道橋を渡ると、そこは石狩市です。橋から見た発寒川にも、ヒシの葉が川面の半分を覆うほど繁茂していました。

遊水地の近くを流れる発寒川。ヒシが繁茂している

発寒川に飛来したアオサギ

 川面やヒシの葉が浮かぶ水面をカモの群れが泳いでいきます。

 アオサギも発寒川にやって来ました。体長90センチ近くもある大きな鳥なので目立ちます。

発寒川のヒシの中を一列で行くカモの群れ(左)と、それに無関心のアオサギ(右)

 札幌には、清田区の「平岡イオンの森」と北区の「篠路五ノ戸の森緑地」の2カ所に、アオサギの集団営巣地(コロニー)があります。ここのアオサギは、近くの「篠路五ノ戸の森緑地」から餌の魚でも捕りに来たのかもしれません。

ボードウォーク

 あたりは静かで、空が青く広いです。人影は全くありません。鳥たちもいたってのんびりしているように見えます。

 再び遊水地に戻りました。ボードウオークという木道が、池にかかって設置されています。水の上をウオーキングする感覚です。

第一遊水地(東遊水地)

野鳥観察デッキ

 次に、第一遊水地の周囲を歩きました。東屯田川沿いの遊歩道を歩きます。途中、野鳥の観察デッキがありましたが、小屋からは野鳥は見えませんでした。ただ、第一遊水地にもアオサギが1羽いました。池の魚を狙っていたのかもしれません。

コウホネ

エゾミソハギ

 池の周囲には、エゾミソハギ、イヌゴマ、サワギキョウなども咲いていました。サワギキョウは毒草だそうです。紫色のきれいな花ですが、気を付けましょう。

イヌゴマ

サワギキョウ

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