札幌市清田区のハイテクヒル真栄緑地(清田区真栄363)を散策する自然観察会「清田区ネイチャーツアー」が6月12日(日)、初夏の青空の下、区内の小学生とその保護者計約50名が参加して行われました。
清田区と株式会社アミノアップ(清田区真栄363)が主催したもので、初めての開催です。
ハイテクヒル真栄緑地は、企業団地「ハイテクヒル真栄」内にある約23ヘクタールの森からなる緑地で、様々な植物や野鳥、昆虫などが観察できます。
参加者は、ハイテクヒル真栄緑地に囲まれたアミノアップ本社で、緑地について基礎知識を学んだあと、早速、ハイテクヒル真栄緑地の探検に出発しました。
ハイテクヒル真栄緑地の中に一歩入ると、そこは緑濃い森の中で、まるで別世界のようです。この時期、森の中はエゾハルゼミの鳴き声が響き、大合唱でした。
森の中は、長さ1キロメートルの散策路があり、環境調査会社の株式会社エコニクスの専門ガイドの案内で、散策路を歩いていきました。
参加した子供たちは、ガイドの案内で、ゼミの抜け殻やキツツキが樹木に開けた穴、モミジの種などを見つけたり、あるいはトドマツの樹液を採取したりして、何度も歓声を上げながら自然観察に夢中でした。
樹木に、爪でひっかいたような傷跡がたくさんついているところがあり、ガイドの方が「これは鹿がツノを研いだ跡だよ」と説明すると、子供たちは興味津々の様子でした。
「これ、なあに?」「あれは?」など、子供たちは次々とガイドの方に質問をしていました。
ハクウンボクの木も白い花を咲かせていました。花が白くて雲みたいに集まっていることから、白雲(ハクウン)という名前が付いたそうです。
散策路脇では、ギンランやヒトリシズカ、クルマバソウに似ているオククルマムグラ、ジンヨウイチヤクソウ、マムシグサなどの野の花が観察できました。
散策路を歩いて行くと、シジュウカラやキビタキ、オオルリといった野鳥の鳴き声も聞こえてきて、その都度、ガイドの方が「今のはキビタキの鳴き声です」と案内してくれました。
2時間近く、ゆっくりと歩きながら森の中の自然を観察して、再びアミノアップ本社に戻りました。
アミノアップは、天然由来の健康食品素材や農業資材をつくる先端ハイテク企業です。森の散策の後、アミノアップ本社内の見学をして、最後に清田区美しが丘の洋菓子店「ドルチェヴィータ」の特製きよたスイーツ等のお土産をもらって解散となりました。
子どもたちは「とても面白かった」「来てよかった」などの感想を述べていました。
この清田区ネイチャーツアーは、緑豊かな清田区らしい企画で、とてもいい取り組みだと感じました。今後も、盛夏の頃や秋の時期にも、同じハイテクヒル真栄緑地でネイチャーツアーを企画しているそうです。季節が変わり、また違った森の様子を観察できそうです。
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