道に迷っている認知症高齢者への声掛け・捜索訓練が10月22日(土)、北野連合会館(清田区北野4条2丁目)と周辺の路上で行われ、多くの地域の人が参加しました。

「あら、どうしましょ」。認知症のキタコさんに声をかける通行人
「認知症の人も安心して過ごせるまちづくり」を目指して、北野地区社会福祉協議会と北野地区福祉のまち推進センターが主催して行ったものです。

自治会長さんや民生委員も熱演した寸劇
まず北野連合会館で、地域の人たちが、認知症高齢者やその娘、夫、民生委員、自治会長らにふんして寸劇を演じ、認知症をわかりやすく表現しました。
せりふ回しはたどたどしいながらも、真剣さが伝わってきました。ユーモアもあって、会場から温かい拍手が出演者に送られていました。

寸劇で熱演した皆さん
寸劇の合間には、地域包括支援センターのスタッフや交番の警察官、社会福祉法人厚仁会職員らが、「認知症とは」「どのように声をかけたらいいか」などについて解説しました。
中央通交番(平岡1条5丁目)の岩瀬所長によると、清田区内で今年1月~9月の間に計24件(行方不明、未帰宅)の高齢者捜索願があったそうです。
この中には、豊平区の認知症高齢者が行方不明になり、翌日午前4時に清田区の御料線を滝野方面に歩いているところを釣りに行く人が見つけ、車で清田交番に届けたという事例などがあったそうです。この高齢者は、発見者の声掛けに「家に帰るところです」と話したそうです。

一人歩きの認知症高齢者役に声掛けする訓練参加者
北野連合会館での寸劇のあと、参加者は会館付近の屋外に出て、一人歩きの認知症高齢者への声掛け体験を行いました。路上に認知症役のモデルを4人配置し、参加者が認知症役のモデルを発見すると、「どうしましたか」などと声をかけ、警察など関係機関に電話連絡する、という訓練です。
認知症の人に不安感を与えないで声をかけることが大事なようです。
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