冬の間、休園していた平岡樹芸センター(札幌市清田区平岡4条3丁目)が4月29日(土)、開園しました。今年も11月3日まで(予定)開園します(月曜休園)。

ソメイヨシノが見頃です=2023年4月29日、平岡樹芸センター

ピンク色のエゾヤマザクラと黄色のレンギョウ

 今年は花の開花が早く、芝生広場のソメイヨシノが満開になっていました。例年、満開の白い花で開園日の来園者を迎えてくれていたキタコブシは既にほとんど散っていました。

シラネアオイ

 エゾムラサキツツジやサンシュ、レンギョウ、シラネアオイの花たちはきれいに咲いていました。

エゾムラサキツツジ

 ハウチワカエデの花も地味ながら、春風に吹かれて咲いていました。ハウチワカエデは秋に見事な紅葉を見せてくれますが、花はあまりに地味なので、かわいそうにほとんど見向きもされません。

 また、ライラックの花芽が大きくなっていました。今年はライラックの開花も早そうです。

サンシュ

 開園初日は、少し曇り空でしたが、待ちかねたように多くの人が訪れ、半年ぶりの庭園内の散策を楽しんでいました。

 平岡樹芸センターは札幌市に3か所ある都市緑化植物園の一つです(ほかは豊平公園と百合が原公園)。

ハウチワカエデの花。地味に咲いています

 もともとは、故竹澤三次郎氏が運営していた北国に合う庭木の見本園でした。竹澤氏から土地と樹木の寄贈を受けた札幌市が、日本庭園や西洋庭園などを整備して昭和59年(1984年)に札幌市の公園として開園しました。

ライラックの花芽

 面積は2.9ヘクタールあり、3000本のイチイ(オンコ)、700~800本のモミジをはじめ様々な庭木が植栽されています。春、夏、秋と季節ごとに変化する様々な樹木や花を、庭園を散策しながら楽しむことができます。

 特に晩秋のモミジの紅葉は見事で、ANA(全日空)のカレンダー写真に、英国のビッグベンなど世界の観光スポットと並んで採用されたことがあるほどです。

 平岡樹芸センターには、環境サポーターズ「三次郎の会」と「樹木会」の2つのボランティア団体があり、園内の清掃、庭園コンサートなどのイベントの企画・運営、見どころガイド、植物管理などを行っています。

■平岡樹芸センターの開園期間、開園時間などは下記のとおりです。
・開園期間 4月29日~11月3日(紅葉の状況によっては延長も)
・休園日 月曜日(月曜が祝日の場合は火曜休園)
・開園時間 8時45分~17時15分
・駐車場 34台
・バス 新さっぽろ、大谷地から中央バス、JRバスで「平岡4条2丁目」下車
・電話 011-883-2891

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