大規模災害時の避難所生活を体験する「宿泊避難所体験訓練」が11月12日(土)午後から13日(日)朝にかけて、清田区民センター(清田1条2丁目)で実施されました。

本物の避難所のようになった清田区民センター

本物の避難所のようになった清田区民センター

HUG(避難所運営ゲーム)に取り組む参加者

HUG(避難所運営ゲーム)に取り組む参加者

 この訓練は、清田地区町内会連合会をはじめ地区内の企業、学校、団体など25団体で構成する「清田地区住みよい安心安全なまちづくり協議会」(牧野晃会長)が主催したもので、昨年に続き2回目の開催でした。

テント付きトイレの組み立て

テント付きトイレの組み立て

発電機と投光器の設置訓練

発電機と投光器の設置訓練

 清田区では、2014年9月の局地的豪雨で厚別川(あしりべつ川)が増水し、道路が決壊したり橋が流されたりするなどの被害が出ました。清田区内全域に避難勧告が発令され、学校体育館など14か所に避難所を開設、合わせて150人近くの住民が避難しました。

 また、今年は8月の北海道豪雨や熊本地震など大きな災害が発生しており、わたしたちのまち清田でもいつ大災害が起きるかもしれない状況です。

段ボールベッドの組み立て訓練

段ボールベッドの組み立て訓練

 こうしたことから、今年も宿泊避難体験訓練を実施しました。清田地区の住民約60人と清田区内の子ども会と少年消防クラブの子供たち約80人の合計140人が参加しました。

エアーマットに空気を入れる

エアーマットに空気を入れる

 訓練は、災害時に設営するテント付きトイレの組み立て方と発電機・投光器の設置訓練から始めました。また日本技術士会北海道本部のメンバーが「8月の北海道豪雨被害」と「熊本地震の避難所状況」について講演し、大災害時の対処の仕方を報告してくれました。

防災に関する講演

防災に関する講演

 昨年に続き、今年もグループに分かれて避難所運営ゲーム(HUG)を行い、避難所運営を図面上で疑似体験しました。「病気の人がいる」「ペットをどうするのか」など、判断に迷うようなことが次々と起き、てきぱきと判断していかなければならない状況を体験しました。

みんなと楽しい夕食

みんなと楽しい夕食

 夕方は、札幌赤十字奉仕団清田分団の女性たちが作ったカレーライスを参加者が一緒に食べて交流しました。こうした交流もいざという時のために大事ですね。

カレーライスを作った赤十字奉仕団清田分団の女性たち

カレーライスを作った赤十字奉仕団清田分団の女性たち

 夕食後は、いよいよ避難所の設営です。段ボールで寝床の間仕切りを作り、エアーマットに空気を入れて、大人と子供が力を合わせて寝床をつくっていきました。段ボールをカッターで切断して間仕切りをつくる作業も、一度体験しておくのとおかないのでは、いざという時に大きな差になるでしょう。

 次の朝は6時に起床。エコノミークラス症候群予防体操や講評などを行って終了しました。皆さん、お疲れ様でした。

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