清田区の里塚中央町内会は2月3日(土)、里塚中央町内会館(札幌市清田区里塚1条1丁目)前の広場で、まちの灯り―スノーキャンドルを実施しました。

里塚中央町内会のまちの灯り
この日、町内会館の前で地域の人や子供たちが、朝から雪でスノーキャンドルを200個ほど制作して、広場の雪の上に並べました。
16時30分、多くの子供たちや地域の人が町内会館前に集まって点火式を行い、キャンドルに火をともしました。
あたりが暗くなるにつれ、スノーキャンドルの灯りが雪の街に浮かび上がり、普段とは違う幻想的な景色となりました。
会場の里塚中央町内会館前付近は2018年9月6日の北海道胆振東部地震で大きな宅地崩壊が起こり、家屋の損壊、道路の破壊など深刻な被害に見舞われました。
今では札幌市の復旧工事と地盤補強工事も完了し、平穏な地域に戻りつつありますが、里塚中央町内会は、明るく元気な地域を取り戻そうと2021年から、スノーキャンドルをともす「まちの灯り」を実施しており、今年で4回目となりました。
会場の一角では、里塚中央町内会の子ども会が、能登地震の被災地の子供たちへ送る義援金の募金箱を置き、募金を呼びかけました。会場に来た地域の人たちが募金に応じていました。
同町内会の盛田久夫会長は「能登地震の被害はとても他人事とは思えません。私たちが被災した時も全国から多くの温かいご支援をいただきましたので、この会場でも募金活動を行いました」と話していました。
里塚中央町内会が加盟する里塚・美しが丘町内会連合会も、義援金100万円を同町連と26の加盟町内会で贈ることを決めています。
それにしても里塚中央町内会、へこたれていませんね。札幌市を後押しして復旧工事を早く完了できたのも、同町内会の熱意と底力、地域のつながりがあってこそでした。そして今、寒い冬に地域を挙げて「まちの灯り」まで実施して、明日に向かっています。
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