夏の平岡公園(札幌市清田区)を野の花を探しながら散策しました(2024年7月14日)。湿地帯近くの森の中でオオウバユリが群れ咲いていました。
オオウバユリは、茎の長さが1.5m~2mあり、夏の森の中でひときわ長く地上から茎を伸ばしています。
本州中部以北と北海道に分布し、7月~8月に緑白色の花を咲かせます。花は長さ10㎝~20㎝あり、結構大型の優雅な形をした花です。
花言葉は、威厳、純潔、無垢だそうで、森の中で真っすぐ茎を伸ばし、清楚な花を咲かせるその姿は、まさに威厳、無垢と言う花言葉そのものですね。森の中でオオウバユリの花を見つけると、とても涼しげに感じます。
公園内にはほかにもオカトラノオやサビタ(別名ノリウツギ)の花が咲いていました。
オカトラノオは虎の尾に似た白い花が咲く山野草で、平岡公園でも群生している箇所がありました。
サビタは一般的にはノリウツギと呼ぶそうですが、東北や北海道ではサビタとも言います。「挽歌」をはじめ北海道を舞台とした小説をたくさん書いた原田康子のデビュー作は「サビタの記憶」という小説でした。サビタという花の名に、どこかロマンチックな響きを感じます。
公園を歩いていると、もう赤い実を付けている木がありました。エゾニワトコです。北海道の低地に広く分布する落葉低木で、まだ7月なのにもう赤い実を付けているなんて、気が早い木ですね。緑濃いこの時期、赤い実は目立ちます。
人工湿地に行ってみました。ギボウシ、エゾミソハギ、ヒツジグサの花が咲いていました。人工湿地は、かつて「石狩川流域にごく一般的にあった湿地」の創出を目的につくられ、2002年に開園しました。人工湿地は以前より少し木が生い茂ってきた感じがします。
住宅街が広がる清田区平岡の街。平岡公園に入ると、そこは自然豊かな別世界です。
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