あしりべつ郷土館(札幌市清田区清田1条2丁目、清田区民センター2階)で8月8日(木)、「朗読と懐かしの歌」というイベントが行われました。昔の道具がたくさん並んだ館内で、タイムスリップしながら詩や童話の朗読を聞き、そして懐かしい童謡と昭和歌謡をみんなで歌いました。
あしりべつ郷土館と、清田区を拠点に活動する歌声ボランティア「ふれあいサポート」(代表:園部真人さん)がコラボして開催しました。年配の方を中心に約40人が集まり、楽しいひと時を過ごしました。
朗読は、札幌を拠点に活動している朗読家で俳優・声優の石橋玲さん。高村光太郎の詩集「智恵子抄」の中にある「あどけない話」などを朗読しました。
「あどけない話」は「智恵子は東京に空が無いといふ」という有名な書き出しで始まる詩です。
「高校三年生」(昭和38年)の作詞で有名な丘灯至夫さんが、高村光太郎の詩集に感動して歌謡曲「智恵子抄」を作詞し、歌手の舟木一夫さんが歌いたがったけど、青春ソングで売り出し中の舟木一夫さんは「若すぎる」と反対の声が出て、結局、二代目コロムビアローズが歌って大ヒットしました(昭和39年)。
こんなエピソードを司会の園部さんが紹介しながら、朗読と歌の会は進みました。
ほかにも、イソップ童話の「ウサギとカメ」のその後、負けたウサギのその後を描いた絵本作家斎藤隆介の「まけうさぎ」を石橋玲さんが朗読。負けウサギはいったん仲間たちから追われてしまいますが、怖いオオカミを、知恵を絞って撃退し、仲間たちに受けいれられたという話。
朗読の合間に童謡「もしもしかめよ」などをみんなで歌いました。
この日、歌った懐かしい歌は「浜辺の歌」「夏の思い出」「故郷」「海」「さんぽ」「浦島太郎」など。
また、昭和30年代、40年代の懐かしい昭和歌謡もたくさん歌いました。「コーヒールンバ」「思い出の渚」「太陽の季節」「恋のバカンス」「あざみの唄」「忘れな草をあなたに」「秋桜」など。
あしりべつ郷土館の「懐かしの歌の会」の今後の予定は次の通り。参加無料。
○10月10日(木)10時~11時30分 昭和歌謡史(島倉千代子さんとそのファンたち)と青春の歌声喫茶(アコーディオン伴奏:立石功さん)
○12月12日(木)10時~11時30分 札幌の文化財と懐かしの歌
○2月6日(木)10時~11時30分 朗読(石橋玲さん)と懐かしの歌
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