里塚・美しが丘地区センター(清田区里塚2条5丁目)では毎月、囲碁交流大会が開かれるほか、2階のラウンジ(自由スペース)では地域の人が日常的に囲碁を楽しんで交流しています。

囲碁普及に努める葛葉朝一さん
同地区センターで囲碁が盛んになったのには、日本棋院指導員の資格を持つ元教員、葛葉朝一さん(清田区平岡)の囲碁普及への情熱と奮闘があります。

清田囲碁まつり=4月16日
同地区センターでは、これまでも囲碁交流大会はかなりの頻度で開催されてきましたが、今年度からは毎月開催の年12回開催となりました。

大人に交じって子供も参加
主催は3団体あり、日本棋院市葉会支部が年6回、平岡囲碁愛好会が年3回、里塚・美しが丘地区センターが年3回を開催します。
市葉会支部も平岡囲碁愛好会も葛葉さんが会長で、同地区センター主催の囲碁大会でも葛葉さんが全面協力して行うので、全部の大会で葛葉さんの奮闘する姿があります。

囲碁を通じて交流が広がる
4月16日(日)に同地区センターで行われた第2回清田囲碁まつりは、日本棋院市葉会支部主催の囲碁大会。74人の囲碁ファンが集まり、囲碁を通じて交流を深めました。

遠藤悦史7段による指導碁
葛葉さんは大会長兼審判部長で、大会運営に忙しそうでした。対局を終えた参加者には、「どうでしたか」と次々と気軽に声掛けを行うなど、初めての参加者でも快く大会を楽しめるように気配りしていました。

初心者教室も行われました
葛葉さんが同地区センターとかかわり始めたのは、平成20年の地区センター開館時からです。地区センター側から「囲碁を通じて地区センターを活発にしてほしい」と依頼され、葛葉さんは自宅で保有していた碁盤50面と碁石をどーんと地区センターに寄贈しました。
これがあるから、今でも大勢の参加者による囲碁大会が可能になっています。
囲碁まつり会場に、ゲストとして碁の指導に来たプロの遠藤悦史7段(岩見沢)も「地区センターのような施設で、これだけ囲碁が盛んなのはこの里塚・美しが丘地区センターだけです」と話していました。
同地区センターには常時、碁盤が置いてあり、地域の囲碁ファンが気軽に来て碁を打つ姿が日常的に見られます。同地区センターには囲碁サークルもあります。これも、葛葉さんが主催しているサークルです。

清田囲碁まつりに参加した皆さん
葛葉さんは空知の美唄市出身。父親を炭鉱事故で亡くし、葛葉さんは若いころから炭鉱で働きました。10年間、炭鉱で働いた後、勉強して教員になったそうです。
空知、十勝、道北、根室などの小中学校の先生を歴任しました。囲碁は炭鉱時代に覚えたそうで、学校の特別活動に囲碁を取り入れたこともあったそうです。平成元年から清田区平岡にお住まいです。
「いろいろとやるってことは、自分の健康のためでもあるかな」と笑う葛葉さんですが、見事に里塚・美しが丘地区センターを拠点に囲碁文化を清田区に普及、浸透させています。
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